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今帰仁クボー御嶽
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年11月11日 (日)
クボー御嶽は沖縄県国頭郡今帰仁村今泊にある御嶽。琉球開闢九御嶽の一つ。今帰仁城の近くにある。沖縄の御嶽で最大の面積を持つという。神名は「ワカツカサノ御イベ」。今帰仁ノロが祭祀を司る。五月に稲穂祭、九月に神拝みを行う。クバ御嶽、クボウの御嶽、久芳嶽、久方の御嶽、コバウの嶽、ウガーミともいう。
境内
麓の祭場から頂上のイビまでつづら折りの登拝道が続く。祭場の上には香炉のある拝所があり、拝所の手前には上座と下座が置かれている。上座はノロたちが座る場所で、その他の男性は下座以上は入れない。この拝所の奥にも別に拝所がある。登拝道を登ると中腹に二つの拝所がある。頂上近くの巨岩を背にしてイビを収める拝所がある。
近くに今帰仁ノロ殿内、トムナハーニーノロ殿内の火の神の祠がある。 クボー御嶽の全景をよく眺めることができる丘のサカンケーモーで遥拝や祭事をすることもある。 集落にはアサギ庭という祭場がある。
クボー御嶽の西斜面中腹にプトゥキヌイッピャという聖地がある。
(『沖縄の聖地―拝所と御願』)