出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年6月2日 (日)
仏眼院(ぶつげんいん)は、三重県桑名市南魚町にある天台宗寺院。本尊は文殊菩薩。旧檀林。桑名宗社の別当。徳川家位牌所。喜禅寺。山号は宝興山。
歴史
最澄の創建と伝える。元は西の丘陵地にあり、のち桑名城本丸の地に移ったが、築城で現在地に移転。
天台宗の談義所として栄え、大寿坊・惣持坊・吉祥坊・定光坊・明円坊などの子院があった。
醍醐天皇により三崎春日(桑名宗社)の神宮寺とされ、法喜禅悦寺と称した。元亀年間の兵火で衰退。
天海の縁により寛永寺末となる。歴代将軍の位牌を祀った。
(『日本歴史地名大系』)