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八代妙見

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年2月24日 (金)

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上宮、中宮、下宮があったが、下宮のみ現存(中宮も小規模に復興)。白木山神宮寺があったが、廃絶。四寅剣。中世末、キリスト教を奉じた小西行長が領主となり、領内の社寺を弾圧し、退転した。近世、加藤家ついで細川家の崇敬を受け、復興した。細川忠興は、当社の神紋が二つとも細川家の家紋と一致していることに因縁を感じ、崇敬したという。白木妙見宮、宮地妙見宮などという。八代地域にある関連する妙見宮四社と合わせて妙見五社と呼ぶ。

目次

系譜

八代妙見

名称 国郡 所在地 コメント
上宮 (妙見上宮)(廃絶) 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町 横嶽の頂上にある。795年(延暦14年)、最初に鎮座したのが当地であるという。江戸時代には仏堂があり大日、阿弥陀、釈迦が祀られていたらしい。現在も祭祀が行われている。熊本県史跡「妙見上宮跡」。
上宮 (神宮寺)(廃絶) 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町 八代妙見の神宮寺。上記参照。
中宮 (妙見中宮) 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町中宮 1160年(永暦1年)、二条天皇の勅願で国司平貞能が建立したという。門前町があったという。明治時代に本殿が廃絶し、拝殿だけ残っていたが、戦後、拝殿も撤去された。江戸時代より祭礼にて神輿が下宮より渡御し、現在も御旅所となっている。1995年(平成7年)、神殿を再建した。八代市史跡「妙見中宮跡」。
中宮 中宮山悟真寺 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町2464 八代妙見の神宮寺。懐良親王菩提寺。もと天台宗。いま曹洞宗。南北朝時代までは「護神寺」と称した。1390年(元中7年/明徳1年)、良成親王の命で菊池武朝が懐良親王菩提寺として中興して「悟真寺」と称した。八代市史跡「中宮山護神寺跡」。
中宮 懐良親王墓 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町中宮 1916年(大正5年)に中宮跡から偶然発掘された懐良親王の宝篋印塔が奉安されている(八代市指定文化財「懐良親王御自筆銘の宝篋印塔」)。八代市史跡「征西大将軍の宮懐良親王御墓」。
下宮 八代神社 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町405 1186年(文治2年)、後鳥羽天皇の勅願により大江高房が建立したという。県社。
下宮 白木山神宮寺(廃絶) 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町 八代妙見の神宮寺。天台・真言の十五坊があったという。遺品は白雲山医王寺に遷されて現存している。

八代妙見関連旧跡

名称 国郡 所在地 コメント
竹原妙見宮 肥後国八代郡 熊本県八代市竹原町2225 八代妙見の最初の上陸地にある妙見宮。『妙見縁起』によると、白鳳9年、中国の白木山神が明州の湊より亀蛇に乗って渡来し、この竹原の津に上陸したという。
植柳妙見宮 肥後国八代郡 熊本県八代市植柳元町5555 八代妙見の最初の上陸地にある妙見宮。一説によると、最初の上陸地は竹原ではなく当地という。「植柳神社」ともいう。
浅井神社 肥後国八代郡 熊本県八代市北の丸町 八代妙見の上陸地にある神社。水神として八大龍王を祀る。一説によると、八代妙見は植柳に上陸したあと、当地にも上陸したという。「八王社」とも称す。
千代松ケ峰 白木平 肥後国益城郡 (不詳) 八代妙見の鎮座旧跡。現在の宇城市豊野町山崎に小熊野橋がある。また宇城市小川町南部田に白木平という字がある。
霊符神社 肥後国八代郡 熊本県八代市 八代神社の末社。北極星と北斗星を祀るという。鎮宅霊符神社の総本社を称す。

八代妙見五社

名称 国郡 所在地 コメント
八代神社 肥後国八代郡 熊本県八代市妙見町405 本宮。
竹原妙見宮 肥後国八代郡 熊本県八代市竹原町2225 八代妙見の最初の上陸地にある妙見宮。『妙見縁起』によると、白鳳9年、中国の白木山神が明州の湊より亀蛇に乗って渡来し、この竹原の津に上陸したという。
松崎神社 肥後国八代郡 熊本県八代市松崎町 江戸時代、干拓によって松崎地区が開発されたときに、1658年(万治1年)に八代妙見宮の末社として創建された。神宮寺は財徳坊。現在の社殿は1929年(昭和4年)に台湾檜を用いて造営されたものである。
宮原三神宮 肥後国八代郡 熊本県八代郡氷川町宮原下宮 現在の祭神は「天照皇大神、国常立尊、神武天皇」である(境内由緒書)。1161年(応保1年)、二条天皇の勅命により平盛俊が創建したという。「三宮社」、「宮原妙見社」などと称す。御旅所川原大神宮。神宮寺として神蔵寺・閑光寺・西福寺・浄国寺・光沢寺・護平寺があった。神仏分離で神宮寺は廃絶し、現在の祭神となった。郷社。
植柳妙見宮 肥後国八代郡 熊本県八代市植柳元町5555 八代妙見の最初の上陸地にある妙見宮。一説によると、最初の上陸地は竹原ではなく当地という。「植柳神社」ともいう。
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