出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年8月6日 (日)
土塔(どとう)は、大阪府堺市中区土塔町の大野寺にある、行基が築いた塔。和泉国大鳥郡。 (参考:同名土塔)
行基建立四十九院の大野寺に付随して建てられた。神亀4年(727)の起工という。一辺53.1m、高さは8.6m以上ある十三重塔で、各層に瓦が葺かれていたという。類例が少なく、奈良の頭塔に似ているとされる。
発掘された瓦には大量の人名が刻まれており、神蔵や帝安といった、これまでも知られていた行基の弟子の名などが確認されている。
平成21年、創建当時の姿が再現された。