ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
善無畏旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年10月28日 (日)
善無畏(ぜんむい)(637-735)は中国密教の祖師。インドのマガダ国の王子。密教根本経典の一つ『大日経』を中国に初めて伝えて漢訳した。胎蔵界曼荼羅を伝えた。日本真言宗では「伝持の八祖」(龍猛、龍智、金剛智、不空、善無畏、一行、恵果、空海)の第五祖とされる。大日経の講義を弟子がまとめたのが『大日経疏』。シュバカラシンハ(輸波迦羅)。善無畏三蔵。
目次 |
略歴
弟子に日本の道慈がおり、求聞持法を伝授されたという。 最澄は善無畏三世法孫の順暁から密教を学ぶ。
日本に渡った伝説もあり、久米寺、東大寺真言院、弘明寺が旧跡と伝える。
一覧
- ナーランダー寺院:ダルマグプタに密教を学ぶ。
- 興福寺南塔院:長安。玄宗の命令で滞在。
- 長安・西明寺:長安。子院菩提院で『虚空蔵求聞持法』を漢訳。
- 大福先寺:洛陽。724年に移る。『大日経』を漢訳。
- 洛陽・広化寺:善無畏の墓という。
著作
翻訳経典
- 虚空蔵求聞持法:717年、
- 大日経:725年成立。
- 蘇婆呼童子経:
- 蘇悉地羯羅経:蘇悉地経。
- 尊勝仏頂修瑜伽法軌儀:
- 阿〓薄倶元帥大将上仏陀羅尼経修行儀軌:太元帥明王を解く。
- 千手観音造次第法儀軌:二十八部衆を解く。
著作
- 五部心観:密教図像集
- 大日経疏:弟子の一行がまとめた講義録