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国立沖縄戦没者墓苑
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2013年7月21日 (日)
国立沖縄戦没者墓苑 こくりつ おきなわ せんぼつしゃ ぼえん | |
概要 | 日本政府によって創建された沖縄戦に関する納骨・慰霊施設。 |
被葬者 | 沖縄戦戦没者約18万柱 |
所在地 | 沖縄県糸満市摩文仁577 沖縄県営平和祈念公園内 |
所属(現在) | 厚生労働省 |
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日本政府によって創建された沖縄戦に関する納骨・慰霊施設。1979年(昭和54年)2月25日に厚生省が創建した。被葬者は沖縄戦の戦没者のうち、遺族に引き渡すことが不可能であった約18万柱である。
目次 |
沿革
1957年(昭和32年)、日本政府は琉球政府に委託して、那覇市識名に「戦没者中央納骨所」を創建していたが、収骨数の増加により、新たな納骨施設の設置が求められた。そこで、日本政府は1979年(昭和54年)に「沖縄戦終焉の地」である県営平和祈念公園内に国立沖縄戦没者墓苑を創建した。
施設
墓苑は県営平和祈念公園南側にある「霊域」の中心部に位置している。岬の先端に位置し、墓苑は北西の方角を向いている。 墓苑は、参拝所・石棺・納骨堂から構成されている。墓苑の中心となるのは石棺で、内部には沖縄各戦場ごとの象徴遺骨が分骨されて白木の箱に納められ、祀られている。象徴遺骨を用いる様式は欧米の「無名戦士の墓」の方法を受け継ぐものである。石棺は黒御影石(福島県産)である。その後方に納骨堂がある。納骨堂は琉球王家の墓を模倣したもので、コの字型をしている。琉球トラバーチン石(沖縄産)を使用したものである。一番前方にある参拝所は、宝形屋根を持ち、前後吹き抜け、土間でコンクリート造となっている。屋根は沖縄伝統を象徴する赤瓦を用いている。内部には献花台が設置されている。
管理
厚生労働省によって管理されている。各種団体によって行事が行われているが、統一行事といったものはないようである。
画像
参考文献
- 財団法人沖縄県平和祈念財団ウェブサイト