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圜丘壇 (李氏朝鮮)
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年8月3日 (木)
圜丘壇は韓国ソウルにあった大韓帝国の天壇。廃絶。付属施設の「皇穹宇」が現存する。朝鮮王朝の国家祭祀、天帝祭祀も参照。
目次 |
歴史
- 高宗34年・光武元年(1897年):朝鮮国王高宗は、自らが「天子」であることの象徴として圜丘壇を建立し、9月17日(新暦10月12日)、天神諸神を祭って、大韓帝国皇帝即位礼を執行し、初代大韓帝国皇帝となった。以後、毎年、冬至と元日に祭典を行うこととした。
- 光武3年(1899):皇穹宇を建立。このとき同時に第1代太祖を太祖高皇帝として祀った(圜丘壇に祀ったのか、皇穹宇に祀ったのか不明)。
- 隆熙2年(1908)7月20日:勅令50号、享祀改正により国有地となる。
- 明治43年(1910)8月29日:日本政府、韓国併合。
- 大正3年(1914):皇穹宇のみ残して廃絶となり、その跡地は朝鮮ホテル(現・ウェスティン朝鮮ホテル)となる。
建築
壇は三層からなり、花崗岩製である。最上段の上部に黄金塗円錐形の屋根が掛けられている。 第一層に皇天上帝、第二層に日月、第三層に星辰雲雨風雷山川が祀られた。 圜丘壇、皇穹宇ともに沈宜碩の設計である。
画像
参考文献
- 『京城府史』656頁。