出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2020年9月22日 (火)
法禅寺は高知県安芸郡安田町東島(土佐国安芸郡)にあった真言宗寺院。本尊は薬師如来・釈迦如来・大日如来。山号は近海山。
807年、金剛頂寺造営の木材調達のために山に入った空海が北寺、金林寺と共に創建。三寺の本尊は一木三像の薬師如来という。
一方、安田八幡宮所蔵の奈良時代の『大般若経』を書写した法光寺を法禅寺と見て、奈良時代からあったという説もある。
中世に栄えたが、江戸時代の慶安年間に廃絶。金剛頂寺末だった。
薬師堂のみ残る。(『日本歴史地名大系』)