ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。

大鳥大社

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年8月12日 (金)

移動: 案内, 検索
大鳥神社
おおとり じんじゃ
Ootori-jinja (3).jpg
概要 ヤマトタケルの霊廟。大鳥信仰の本社。
奉斎 大鳥連祖神
(土岐昌訓論文)
所在地 大阪府堺市西区鳳北町1-1-2
所在地(旧国郡) 和泉国大鳥郡
所属(現在) 神社本庁
格式など 式内社名神大社従三位勲八等和泉国一宮官幣大社別表神社
関連記事 大鳥信仰


目次

概要

大鳥大社(おおとり・たいしゃ)は、大阪府堺市西区にある、大鳥信仰の総本社。日本武尊信仰の神社ともされる。神宮寺として神鳳寺があった。


歴史

景行天皇40年、日本武尊が死去。魂が白鳥となって能褒野墓から飛び立ちこの地に留まったので社を建てたのが始まりという。 一方、大鳥神社を氏神としたのは大鳥氏であり、新撰姓氏録などには和泉の大鳥氏は中臣氏と同じく、天児屋命の末裔と記す。


  • 706年、勅使が奉幣と伝える
  • 708年、行基神鳳寺創建と伝える(行基年譜)。
  • 806年、和泉に2戸の神封があった。
  • 842年、従五位上
  • 859年、従四位下
  • 861年、従三位
  • 927年、『延喜式』で名神大社となる。
  • 1159年、平清盛、平重盛父子が参詣(平治物語)
  • 1289年、『和泉国神名帳』で「正一位大鳥大社」と記される。
  • 1602年、豊臣秀頼が大鳥神社と神鳳寺を再建。
  • 大坂の陣で焼失
  • 1617年、この時点での社領1100石。
  • 1662年、幕府の命を受け、堺奉行が本殿再建
  • 1672年(寛文12年)、高野山円通寺の真政円忍が弟子の快円恵空から招かれ、神鳳寺に入り律院とする。以後、神鳳寺は戒律復興運動の拠点として隆盛する。
  • 1701年、柳沢吉明が修復
  • 明治の神仏分離で神鳳寺は廃絶し、寺宝は末寺の光明院に移された。
  • 明治4年、官幣大社
  • 明治9年、『官社祭神考証』で祭神は「大鳥連祖神」とされた。
  • 明治28年、本殿焼失。
  • 明治29年10月3日:内務省社寺局長の通達で祭神は「大鳥連祖神」と確定。
  • 明治42年、本殿再建
  • 戦後、神社本庁別表神社
  • 昭和32年、日本武尊増祀

境内

本社および摂社4社を合わせて、大鳥五社大明神と呼ばれた。いずれも官社

組織

宮司

  • 青山景通()<>:1873年(明治6年)大鳥神社宮司。
  • 渡辺重春(1831-1890)<?-1890>:幕末維新期の神職・国学者。奈良県内の官社宮司を歴任。在職中死去。(略歴は、広田神社#組織を参照)
  • 津守国美(-1901)<>:男爵。 (略歴は、住吉大社#組織を参照)
  • 富岡鉄斎(1836-1924)<>:最後の文人画家。(略歴は、石上神宮#組織を参照)
  • 中田正朔(1841-1913)<1902->:(略歴は、広田神社#組織を参照)
  • 長谷外余男(1890-1973)<1903-1910>:1910年(明治43年)11月29日まで。(略歴は、熱田神宮#組織を参照)
  • 安東正胤()<1910->:1910年(明治43年)11月29日、気多大社から転任して大鳥神社宮司。
  • 長谷勝利()<-1925->:
  • 北島邦孝(1891-1970)<1929-1936>:島根県出身。1891年(明治24年)生。国学院大学卒。1936年(昭和11年)7月在職。
  • 宮崎清章()<1936-1941->:
  • 田所貞文()<?-2018>:本務は泉井上神社宮司。特任宮司となるが2018年(平成30年)4月14日退任。
  • 水無瀬忠俊()<2018->:2018年(平成30年)4月15日就任。

少宮司

  • 大岡忠貫(1847-1920)<1873->:岩槻藩主大岡家8代。子爵。1873年(明治6年)3月、大鳥神社少宮司。(略歴は、氷川神社#組織を参照)

画像

参考文献

  • 土岐昌訓 平成7「旧官国幣社と延喜式内社」『神社史の研究』

脚注

http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%A4%A7%E9%B3%A5%E5%A4%A7%E7%A4%BE」より作成

注意事項

  • 免責事項:充分に注意を払って製作しておりますが、本サイトを利用・閲覧した結果についていかなる責任も負いません。
  • 社寺教会などを訪れるときは、自らの思想信条と異なる場合であっても、宗教的尊厳に理解を示し、立入・撮影などは現地の指示に従ってください。
  • 当サイトの著作権は全て安藤希章にあります。無断転載をお断りいたします(いうまでもなく引用は自由です。その場合は出典を明記してください。)。提供されたコンテンツの著作権は各提供者にあります。
  • 個人用ツール