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巻機山
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2015年1月25日 (日)
三国山脈の一山。標高は1967m。祭神は天満巻機千里姫という。1855年(安政2年)5月に明心(平賀政五郎)(?-1891(明治24))が開山。明心は明治以後、神道修成派に所属し、第360社(今の塩沢町二分区の万学院の片隅)を開いたという。1914年(大正3年)に明心の霊神碑を万学院に建立。1922年(大正11年)、明心に神道修成派から少教正が贈られた。その後、中絶して1941年(昭和16年)に弟子の田村空観が中興。1942年(昭和17年)に巻機講社が設立されていた。田村空観は山麓の清水集落の富士権現社に巻機権現を合祀して里宮とした。これが巻機権現社(巻機神社)である。山頂の「御機屋」には祠や石碑はなく、割引岳に祠があるという。里宮近くには霊神碑がある。
(福島邦夫1981(昭和56)「修験者の活動」『修験者と地域社会』名著出版、鈴木昭英「巻機山の開山者・平賀政五郎明心」)