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朱印拝領神社

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年7月1日 (土)

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江戸時代

徳川家康から家光の時代にかけては特殊な社寺にのみ与えられたが、1665年(寛文5年)にその範囲は拡大された。

まず家康は江戸入府に際して、1591年(天正19年)、関東八州の神社に寄進状を送り、市原八幡宮、鶴岡八幡宮、香取神宮、大国魂神社、氷川神社などに寄進した。慶長年間には豊国神社、筑波山神社、相模大山、伯耆大山、戸隠などに寄進した。 1617年(元和3年)、秀忠の時代になって、伊勢春日にも寄進した。家光の1648年(慶安1年)3月、まだ朱印ない神社の182ヶ所に下付し、10月、前代より朱印がある千箇所に下付した。各地の社寺に朱印が下され、17日に334通、18日に348通、19日に354通が発行されたことが『大猷院殿御実紀』に記されている。

1665年(寛文5年)、二代三代の朱印を持つものには跡目、一代のみだと50石以上のものに跡目を認めることとした。1665年(寛文5年)の時点では朱印拝領の寺院、合計で3678箇所、石高18万1730石、神社では神社985箇所、15万1924石が認められていたという。1760年(宝暦10年)に至り、前代より朱印地を持っているところは全て下付されることとなった。

寺院の朱印地に関して幕末の天保年間の文献によると、朱印地が下された寺院は天台宗360寺、真言宗110寺、浄土宗91寺、禅宗146寺、日蓮宗45寺、浄土真宗44寺であったという。

参考文献:

  • 安藤正純 1923(大正12)『政治と宗教の関係』189-190
  • 『神社制度史の研究』187
  • 日本寺社領員数記抜萃[1]


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