浄土真宗関東七大寺

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2022年6月4日 (土)

関東七大寺は、関東での初期浄土真宗の中核を担った寺院。坂東七大寺。

一覧

• 下総・常敬寺：親鸞孫の唯善の創建。鎌倉にあったが、下総関宿に移転。別伝では、信濃を経て越後高田に移転したとも（越後・常敬寺）。浄土真宗本願寺派。千葉県野田市。下総国葛飾郡。
• 下総・勝願寺：親鸞弟子の善性が下総磯部に創建。磯部六寺の起源。越後高田に移転したという流れもあり、越後・瑞泉寺として残る。浄興寺と縁が深いとも。真宗大谷派。茨城県古河市。下総国葛飾郡。
• 東京・善福寺：空海が創建。江戸最古の寺院の一つという。親鸞が立ち寄り、了海が師事して改宗。仏光寺系の麻布門徒の中心寺院だった。浄土真宗本願寺派。東京都港区。武蔵国豊島郡。
• 等々力・万福寺： 聖徳太子の命で創建。親鸞が立ち寄り、源誓が師事して改宗。江戸時代に山内に対立が起き、東本願寺末として分裂した（下栗原・万福寺）。浄土真宗本願寺派。山梨県甲州市。甲斐国山梨郡。
• 結城・称名寺：結城家初代の結城朝光が親鸞弟子の真仏を招いて創建。結城家墓地がある。浄土真宗本願寺派。茨城県結城市。下総国結城郡。
• 戸塚・永勝寺：親鸞の教化で改宗。誓海が住する。また武田信玄により甲斐にも移され、光沢寺と称し、のち大谷派甲府別院となった。真宗大谷派。神奈川県横浜市戸塚区。相模国鎌倉郡。
• 常陸・光明寺：小島の草庵の親鸞に師事して弟子となった明空が創建。真宗大谷派。茨城県下妻市。常陸国真壁郡。