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琉球・天王寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年11月11日 (日)
天王寺(てんのうじ)は、沖縄県那覇市首里当蔵町にあった琉球王国ゆかりの臨済宗寺院。本尊は毘沙門天。歴代王妃の神主(位牌)を祀った。廃絶。円覚寺・天界寺と共に首里王府の三大寺の一つ。山号は福源山。(参考:同名寺院天王寺)
歴史
初代尚円王が1470年の即位の時に創建を命じたという。開山は京都南禅寺僧の芥隠承琥(?-1495)。この地は尚円王の即位前の邸宅跡であり、3代尚真王の生誕地でもある。
伽藍
- 本堂:方丈
- 王妃廟:1697年に王妃を祀る。別地から尚永王妃と尚寧王妃の神主(位牌)を遷座。尚稷王同妃と尚円王妃の神主が新たに祀られた。以後、歴代王妃の神主が祀られたとみられる。1719年崇元寺から尚稷王と尚久王の神主が遷座。1725年、神龕の狭隘のため、神主は、一つの大きな牌に複数人を列記する「屏位」に改められた。
- 大門:
- 庫裏:香積。庫院。
- 僧堂:
- 石堂:鳴動する霊岩を鎮めるために三宝大荒神を祀った。その後、堂が壊れたため、荒神は本堂に遷された。
末寺
『琉球国由来記』によると下記の末寺があった。
- 龍福寺
- 建善寺
- 仙江院
- 蓮華院
- 広徳寺
- 伍徳院
- 智福院
- 桃昌院
- 玉龍庵
- 天慶院