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願証寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年12月28日 (火)
(長島願証寺から転送)
願証寺(がんしょうじ)は、伊勢国桑名郡長島(三重県桑名市長島町)にあった浄土真宗寺院。長島一向一揆の拠点。院家寺院・御坊寺院だった。廃絶し、跡地は長良川改修で水没したが、後継寺院が多数ある。長島願証寺。河内御堂。長島御坊。願証寺関連旧跡も参照。
歴史
1501年(文亀1年)頃、蓮如六男の蓮淳が創建。法泉寺という前身寺院があったともいう。美濃、尾張、伊勢の本願寺教団を統括した。本願寺が門跡寺院となると共に1560年(永禄3年)、院家となった。1570年(元亀1年)、大坂本願寺で石山合戦が始まると、織田信長は願証寺にも侵攻。願証寺は非門徒武士とも連携して長島一向一揆の拠点となり抗戦。織田信興を自害させるなど奮戦するが、1574年(天正2年)敗北した。跡を継ぐ寺院として平尾御坊願証寺、大垣御坊真宗大谷派大垣別院、近江・願証寺、桑名・願証寺、松阪・願証寺、本願寺名古屋別院、又木・願証寺などがある。跡地は1894年(明治27年)の河川改修で長良川の水底に沈んだ。