ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
京都・法音寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年12月19日 (月)
法音寺(ほうおんじ)は、京都府京都市北区衣笠街道町にある浄土宗寺院。花山天皇の勅願寺で、西国三十三所観音霊場の復興本部となったという。150m南東に花山天皇陵がある。浄土宗西山禅林寺派。山号は菩提樹山。(参考:同名寺院法音寺)
創建不詳。円仁の創建。天台宗だったという。1008年(寛弘5年)2月17日、『日本紀略』によると、「紙屋川上法音寺北」で花山天皇を「奉葬」したとある。1475年(文明7年)4月14日、『長興宿禰記』に「北山鹿苑」(金閣寺)の「門外東」の「阿弥陀堂」で念仏が施行されたとあるが、その阿弥陀堂は、法音寺にある阿弥陀堂に該当すると推測されている。近世には京都・施無畏寺跡の南に法音寺と称す草堂があった。明治初年の『京都府地誌』に「粟生村光明寺ニ属ス」とある。『日本歴史地名大系』には廃絶したように書かれている。現在地に移ったのがいつかは不明。毎年8月16日、法音寺の施餓鬼会で焚かれた火が五山の送り火の左大文字の親火となる。