出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年6月22日 (土)
佐比寺は、平安京郊外の賽の河原にあった古代寺院。道祖大路(佐比大路、佐井通)を南に延長し桂川と交わるところがいわゆる「賽の河原」とされたといい、その周辺にあったという。現在の京都府京都市南区の「塔ノ森」のあたりか。佐為寺。近くには桂川を渡る佐比橋があった。
歴史
『日本後紀』806年4月15日条に桓武天皇四十九日法要を鳥戸寺・崇福寺の3寺で行った。
『類聚国史』には百済寺、粟倉寺と共に綿100斤を与えられた記事がある。
『三代実録』によると865年、佐比寺の恵照が疫神祭を行った。
(『日本歴史地名大系』)