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円乗寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2020年6月28日 (日)
円乗寺(えんじょうじ)は、京都府京都市右京区花園円成寺町にあった真言宗寺院。廃絶。仁和寺子院。後朱雀天皇の御願寺。歴代天皇が創建した四円寺の一つ。仁和寺関連旧跡。
歴史
後朱雀天皇が発願。しかし完成は天皇の崩御後。後冷泉天皇が造営を引き継ぎ 1055年(天喜3年)10月25日に落慶した。落慶は御斎会に準じて行われた。 当初は京都・円教寺の中の新堂という扱いだったらしい。金色丈六釈迦如来、普賢菩薩、文殊菩薩、延命地蔵菩薩、如意輪観音を祀る。大門、廻廊、経蔵、鐘楼があった。
後朱雀天皇陵を円乗寺陵という。 陽明門院(後朱雀天皇皇后、三条天皇皇女)の陵墓を円乗寺東陵という。
1068年(治暦4年)五大堂が建立。 1097年(承徳1年)8月5日、暴風で倒壊。 1105年(長治2年)2月27日焼失。以後、「焼堂」と呼ばれた。廃絶。
(『国史大辞典』『日本歴史地名大系』)