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北海道東照宮
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2024年5月8日 (水)
(函館東照宮から転送)
北海道東照宮は北海道函館市陣川町にある東照宮。五稜郭の鬼門守護として建てられた。その後、権現台場が築かれた。県社。函館東照宮。神山東照宮。上山東照宮。壮麗な社殿が建てられ「蝦夷日光」と呼ばれたという。幕府軍戦死者を祀る純忠碧血神社がある。
- 1804年(文化1年):幕府、様似に等〓院を創建。年代は不明だが、東照宮が祀られた。
- 1865年(慶応1年)4月17日:幕府、五稜郭築城に合わせて等〓院から東照宮を勧請し、亀田村上山(函館市神山3丁目18。権現台場。現在の神山稲荷神社)に社殿を造営。この日大祭が行われた。『祭神記』に賑やかな祭典の様子が記録されている。箱館奉行が奉幣使を務めた。分霊なのか遷座なのか両説ある。
- 1869年(明治2年)1月17日:榎本武揚軍、参拝。『函館戦記』
- 1869年(明治2年)5月11日:四稜郭付近の戦闘で焼失。『奥羽並蝦夷地出張始末』。奥の板倉に遷座。御神号は等〓院に、御画像は天祐庵(天祐寺)に避難。『壬申八月巡回御用神社取調』
- 1874年(明治7年)6月15日:谷地頭に仮殿建立。
- 1878年(明治11年)12月:南新町に社殿造営。
- 1879年(明治12年)4月:宝来町に遷座
- 1922年(大正11年)3月:県社昇格
- 1992年(平成4年)5月7日:元の鎮座地に近い陣川町に遷座。北海道東照宮と改称。
資料
- 1978『函館市史別巻―亀田市編』「東照宮の建立と焼失・遷座」[1]
- 1978『函館市史別巻―亀田市編』「権現台場 」[2]
- 1978『函館市史別巻―亀田市編』「神山稲荷神社」[3]
- 1978『函館市史別巻―亀田市編』「決戦の状況」[4]
- 1978『函館市史別巻―亀田市編』「上山村」[5]
- 「神山村御宮并台場の図」
- 「四稜郭東照宮略図」:市立函館図書館蔵[6]