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大和・本善寺

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年12月29日 (水)

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本善寺(ほんぜんじ)は奈良県吉野郡吉野町飯貝にある浄土真宗寺院。飯貝御坊西本願寺院家浄土真宗本願寺派。山号は六雄山。(参考:同名寺院本善寺

目次

歴史

1476年(文明8年)、蓮如が創建。 実孝が入寺の際に蓮如の分骨を持参して以来、歴代門主の分骨を賜っている。

1531年(享禄4年)、興福寺衆徒に打ち壊された。 1534年(天文3年)、大峰山を攻撃して金峰山寺山上蔵王堂(大峰山寺)などを焼き討ちした。1566年(永禄9年)院家となる。 1576年(天正4年)、筒井順慶の吉野攻略で焼き討ちされた。 本願寺の東西分裂で、飯貝本善寺は西本願寺末に属したので東本願寺は加賀勝鬘寺に本善寺の号を与えた。

寛文頃に本堂が再建された。 1747年(延享4年)、蓮如堂を建立。

伽藍

  • 本堂
  • 蓮如墓:
  • 蓮如堂:1747年(延享4年)建立。1754年(宝暦4年)造営の拝堂が付属。開基堂とも。
  • 納骨堂:蓮如以来、西本願寺歴代門主の分骨や門徒の遺骨を収める。元は経堂だったが2004年(平成16年)11月、納骨堂に改修した。
  • 鼓楼:
  • 庫裏:
  • 客殿:

組織

歴代住職

(14世まで『真宗年表』。『真宗年表』に証祐と顕珍はない)

本善寺歴代住職
世数 生没年 在職年 略歴
1 蓮如 1415-1499 1476-
2 実孝 1495-1553 蓮如十二男。兼継。兼就。実玄。1495年(明応4年)生。1553年(天文22年)1月26日死去。59歳。皆成院と号す。
証祐 1537-1554 実孝の子。1537年(天文6年)生。継承するはずだったが父の死去の翌年の1554年(天文23年)早世。18歳。歴代に数えられていない。
3 証珍 1534-1615 順興寺2世実従の子。佐順。西本願寺に帰属。1534年(天文3年)生。1615年(元和1年)10月29日死去。82歳。
顕珍 ?-1610 証珍の猶子。教行寺3世証誓の長男。養父が西本願寺に従ったが、顕珍は教如に仕え子の教珍と共に退去。能登本念寺住職となる。佐継。1610年(慶長15年)2月10日死去。子に船場御坊5世教珍、本念寺2世宣証。
4 准孝 1592-1616 証珍の長男。昭寿。照寿。照純。父と共に西本願寺に帰属。1616年(元和2年)9月8日死去。25歳。
5 良祐 1612-1642 准孝の子。円説。1642年(寛永19年)9月14日死去。31歳。
6 良然 1628-1691 1649- 西本願寺12世の准如の八男。円空。円宝。1649年(慶安2年)就任。1691年(元禄4年)6月20日死去。64歳。
7 寂詮 1673-1734 澄伝。1734年(享保19年)11月3日死去。62歳。
8 住詮 1728-1773 諦受院。闡教。1773年(安永2年)12月26日死去。46歳。
9 法雅 1749-1789 闡実。1789年(寛政1年)7月29日死去。41歳。
10 文通 1777-1837 暉宣。1837年(天保8年)4月11日死去。61歳。
11 本量 1810-1842 摂普。1842年(天保13年)1月29日死去。33歳。
12 六雄沢融 1828-1896 広辺。1896年(明治29年)5月15日死去。69歳。
13 六雄沢慶 1856-1919 西本願寺連枝。1856年(安政3年)生。西本願寺20世の広如(大谷光沢)の養子。実父は広如の養子で法嗣のまま亡くなった大谷光威(1826-1868。徳如。沢潤。近松摂真の子)。少教正。1914年(大正3年)から1917年(大正6年)まで管長代理を務めた。1919年(大正8年)9月28日死去。64歳。
14 六雄照隆 瑞慶か。西本願寺連枝。洗心院。
六雄照寛
六雄真浄

資料

  • 「本善寺実孝葬送次第」
  • 『和州飯貝郷六尾山本善寺宝物略記』
  • 『古写古版真宗聖教現存目録』「本善寺所蔵」[1]
  • 「皆成院実孝書」
  • 「実如上人闍維中陰録」
  • 「真宗吉野教団の成立とその活躍」
  • 石田善人1956「<資料紹介>吉野飯貝本善寺の葬中陰記」[2]
  • 桜井敏雄1970「浄土真宗寺院の大広間について:吉野の本善寺・願行寺の遺構:建築史・建築意匠」『大会学術講演梗概集.計画系』45
  • 1999『六雄山誌』
  • 蒲池勢至2018「真宗の舎利信仰」[3]
http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E3%83%BB%E6%9C%AC%E5%96%84%E5%AF%BA」より作成

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