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融通念仏宗大和七大寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年10月1日 (日)
(大和七大寺から転送)
大和七大寺は、大和国(奈良県)における融通念仏宗の有力寺院。元々は法明系の大念仏寺(現在の融通念仏宗総本山。大阪府大阪市平野区)とは、別系統の融通念仏寺院だったと言われる。
永禄元年(1558)、大念仏寺住職の道祐(25世?)から宗祐寺中興の宗祐に十一尊仏が下賜されており[1]、この頃から末寺化が始まり、大念仏寺46世大通ころに宗派に完全に組み込まれたと考えられている。かつてはそれぞれ多数の末寺を持ち、大念仏寺と同様にご回在が行われていたともいう。ご回在とは、本尊が末寺を巡幸することで、融通念仏宗独自の法要である(現在は大念仏寺でしか行われていない)。
一覧
- 宗祐寺:奈良県宇陀市榛原。大和国宇陀郡榛原。
- 徳融寺:奈良県奈良市。大和国添上郡。元興寺塔頭が起源。中将姫旧跡。
- 円融寺:奈良県大和郡山市。大和国添下郡郡山。
- 興善寺:奈良県奈良市都祁白石。大和国山辺郡白石。
- 来迎寺:奈良県桜井市。大和国十市郡桜井。
- 大念寺:奈良県桜井市東田。大和国城上郡東田。
- 光明寺:奈良県宇陀市。大和国宇陀郡宇陀。
参考文献
- 融通念佛宗教学研究所、平成10『法明上人 その生涯と信仰』
- 大阪市立博物館編、平成3『融通念佛宗 その歴史と遺宝』
脚注
- ↑ 『融通念佛宗 その歴史と遺宝』21頁。43頁には「道祐」は大念仏寺「三十六世」とあるが、36世は道和であり、25世幸観道祐の誤りと思われる。