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延暦寺戒壇院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年1月28日 (日)
延暦寺戒壇院は、比叡山延暦寺にある戒壇院。大乗戒の根本道場。本尊は釈迦如来、文殊菩薩、弥勒菩薩。 九院十六院の一つ。
歴史
弘仁9年(818)、最澄は大乗仏教にはそれにふさわしい戒律があるとして具足戒を捨て梵網戒のみとした。前代未聞の主張であった。これは仏教界の大きな反発を呼び、最澄の生前は実現しなかった。弟子たちの強行な要求により、死後7日目の弘仁13年(822)6月11日、設立が勅許された。そして天長4年(827)建立された。
織田信長の焼き討ち以前はもっと大型の伽藍で、戒壇堂の他、看衣堂・昇廊・回廊・中門・鐘台などがあった。 江戸時代には戒壇堂と蔵髪堂があった。 現在の建物は延宝6年(1678)の再建。 (日本歴史地名大系)