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成徳寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年4月14日 (金)
成徳寺(じょうとくじ)は、福島県双葉郡広野町にある浄土宗名越流の旧檀林寺院。本尊は阿弥陀如来。下野・円通寺、専称寺、如来寺とともに名越派の中心的な寺院の一つだった。現在は浄土宗知恩院派の一般寺院。知機山。折木成徳寺と呼ばれる。
歴史
元徳2年(1330)、良天聖観が創建。戦国時代末、東禅寺との確執から一時、大谷村宝鏡寺に仮寓。慶長4年(1599)、旧地に復興した。詳細は不明だが退転していた時期は13世袋中良定(1552-1639)が住職をしていた時期と重なるか。天正9年(1581)、袋中は29歳で住職就任。若年での就任からは、名越流内でも一目を置かれた存在であったことが分かる。約18年に渡り住職を務めたようだ。江戸時代、専称寺末となり、万治4年(1661)には名越派の檀林は専称寺と円通寺のみに限られ、成徳寺の檀林は廃された。
参考文献
- 『日本歴史地名大系』ほか