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最乗寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年11月18日 (土)
最乗寺(さいじょうじ)は神奈川県南足柄市にある道了尊信仰の曹洞宗寺院。本尊は華厳釈迦。通幻派の拠点。山号の大雄山で呼ばれることも多い。応永元年(1394)了庵慧明が創建した。長らく了庵十六派が輪番で住職を務めた。天狗となった妙覚道了への信仰が強い。曹洞宗三大祈祷所(大雄山最乗寺、龍王尊善宝寺、豊川稲荷妙厳寺)の一つ。(参考:同名大雄山)
目次 |
塔頭
- 大慈院:大綱派一二派の輪住。
- 報恩院:舂屋派七派の輪住。
- 保善院:
組織
住職を山主と称す。また方丈の号により真如台とも呼ぶ。
住職
- 1了庵慧明(1337-1411)<>:相模出身。了庵派の派祖。不聞契聞の下で出家。通幻寂霊の法を嗣ぐ。永沢寺住職。1394年(応永1年)最乗寺を創建。1411年(応永18年)3月27日死去。75歳。総持寺16世。
- 2韶陽以遠 (生没年不詳)<>:了庵慧明の法を嗣ぐ。永沢寺住職。応永頃、最乗寺住職。
- 3大綱明宗(1363-1437)<>:向岳寺の抜隊得勝に師事。了庵慧明の法を嗣ぐ。最乗寺、永沢寺を歴任。最乗寺大慈院を創建。
- 4無極慧徹(?-1430)<>:了庵慧明の法を嗣ぐ。龍穏寺の開山。
- 5舂屋宗能(1382-1456)<>:大綱明宗に師事。最乗寺住職。最乗寺報恩院を創建。
- 6夢巌華応()<>:
- 7月江正文(?-1462/1463)<>:無極慧徹に師事し、上野・補陀寺2世。永沢寺、最乗寺、武蔵大泉寺を歴任。尾張楞厳寺、上野・双林寺、武蔵・普門院を創建。
- 8吾宝宗〓(1388-1457)<>:山城出身。大綱明宗の法を嗣ぐ。伊豆最勝院を創建。
輪住
9世在仲宗宥から1874年(明治7年)まで了庵派十六派による輪番住職制が取られる。
- 9在仲リンクの名前宗宥(生没年不詳):舂屋宗能の法を嗣ぐ。永沢寺、最乗寺を歴任。美濃天徳寺を創建。
- 10安叟宗楞(1387-1484):大綱明宗、舂屋宗能に師事。海蔵寺を創建。
- 11即庵宗覚(1407-1484):舂屋宗能の法を嗣ぐ。下総六国寺(東昌寺)、陸奥長泉寺を創建。最乗寺住職。
- 12拈笑宗英(1409-1482):
- 13実山永秀(?-1487):舂屋宗能の法を嗣ぐ。1439年(永享11年)蔵春院を創建。報恩寺、最乗寺を歴任。
- 14雲岫宗龍(1394-1478):
- 15天巽慶順(?-1485):迦葉山弥勒寺の中興。
- 16南極寿星(?-1490):吾宝宗〓から嗣法。1470年(文明2年)大雄院を創建。最乗寺住職。
- 17華叟正萼(1412-1482):
- 18模庵宗範():
- 19泰叟妙康(1405-1485):
- 20一州正伊(1416-1487):月江正文から嗣法。[[上野・双林寺を創建。1472年(文明4年)最乗寺住職。
- 21密山正巌():
- 22月憲明潭():
- 23州庵宗彭():
- 24〓叟宗俊(?-1465):舂屋宗能の法を嗣ぐ。相模香雲寺、武蔵総泉寺を創建。
- 25桂堂原佐(?-1486):在仲宗宥から嗣法。下野総寧寺、最乗寺を歴任。
- 26天庵玄彭(?-1500):龍穏寺4世。最乗寺、補陀寺を歴任。
- 27一華文英(1425-1509):
- 28大林正通():1468年(応仁2年)館林茂林寺を創建。
- 29天室正運():
- 30曇英慧応(1424-1504):双林寺3世。林泉寺、長年寺を創建。
- 31悦堂宗穆():
- 32挺庵正秀():
- 33学甫永富():
- 34鳳庵英麟():
- 35絶芳祖周():大沢寺を創建。龍泰寺2世。
- 36竺庵宗僊():竺庵宗仙
- 37益之正謙(?-1497):一州正伊に学ぶ。鹿沼瑞光寺を創建。のち最乗寺住職。
- 38秀峰存岱(生没年不詳):
- 39陳叟明遵(?-1507):上総真如寺住職。上総洞泉寺創建。のち最乗寺住職。
- 40心華乗芳():舒林寺開山。
- 41賢室自超(?-1502):一州正伊に学ぶ。1475年(文明7年)上野永源寺を創建。1500年(明応9年)最乗寺住職。
- 42子賢宗遊():
- 43養拙宗牧(?-1535):
- 44体庵明全():
- 45天曳原訓():
- 46雲岡舜徳(1438-1516):青松寺開山。龍穏寺、最乗寺を歴任。
- 47雲鷹玄俊(?-1516):正覚寺、最乗寺を歴任。
- 48乾叟全享():
- 49太州梵守(?-1525):
- 50龍室玄光():
- 68川庵宗鼎():
- 悦堂英穆(?-1512):定津院2世。1490年(延徳2年)最乗寺住職。
- 普山彭寿(?-1521):天庵玄彭の法を嗣ぐ。青松寺、最乗寺を歴任。
- 自山得吾(1439-1522):一華文英の法を嗣ぐ。広厳院、最乗寺を歴任。
- 喜州玄欣(?-1536):青松寺、龍穏寺、最乗寺を歴任。
- 天室禅睦(?-1584):1577年(天正5年)最乗寺住職。
- 鰲山見雪(1626-1685):龍泰寺住職。1675年(延宝3年)最乗寺住職。
独住
- 1大岡楳仙(畦上楳仙)(1825-1901)<>:総持寺貫首2世。
- 2覚仙坦山(原坦山)(1819-1892)<>:仏教学者。陸奥出身。昌平黌で学ぶ。東大印度哲学科で最初の講師。曹洞宗大学林総監。
- 3魯山琢宗(滝谷琢宗)(1836-1897)<>:永平寺63世。
- 4天海皎月(星見天海)(1833-1913)<>:
- 5牧牛素童(石川素童)(1841-1920)<>:総持寺貫首4世。
- 6彦龍道興(在田彦龍)(1825-1910)<>:1905年(明治38年)最乗寺住職就任。
- 7雪厳不白(織田雪厳)(1843-1916)<>:
- 8穆英石禅(新井石禅)(1864-1927)<>:総持寺貫首5世。
- 9玄光道山(杉本道山)(1847-1929)<>:総持寺貫首6世。
- 10天祐道海(伊藤道海)(1874-1940)<>:総持寺貫首9世。
- 11諦信観法(大石観法)()<>:
- 12瑩堂智〓(孤峰智〓)(1879-1967)<>:総持寺貫首18世。
- 13絶海勝俊(岩本勝俊)(1895-1979)<>:総持寺貫首19世。
- 14石附賢道()(1896-1968)<>:
- 15()<>:
- 16()<>:
- 17()<>:
- 18余語翠巌(1912-1996)<>:総持寺副貫首。
- 19石附周行(1937-)<1996-2021>:総持寺貫首26世。1937年(昭和12年)生。総持寺副貫首。1968年(昭和43年)渋川双林寺住職。1993年(平成5年)曹洞宗伝道部長。1996年(平成8年)から2021年まで最乗寺住職。
- 20増田友厚(1947-)<2021->:自坊は長野県蕃松院。1947年生。1970年千葉大学卒。総持寺で安居。1984年、長野県佐久市大林寺住職。蕃松院住職。2021年10月23日、最乗寺山主就任。
- 金剛秀一
岳山史論[1]