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河合寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年9月4日 (火)
河合寺(かわいでら)は、大阪府河内長野市河合寺にある真言宗寺院。本尊は十一面観音。真言宗御室派。山号は宝珠峰山、宣珠山。
歴史
643年、蘇我入鹿が創建と伝える。藤原鎌足が伽藍を整備。空海も一時滞在し、丹生・高野・白山・八幡・吉野・熊野を鎮守神として祀った。観心寺、天野山金剛寺と並ぶ河内の三大寺院として栄えた。南朝とゆかり深く、本尊は楠正成の念持仏と伝わる。後村上天皇の祈願所となった。 寛正年間の畠山氏の兵火で衰退。中世末には東之坊・西之坊・前之坊・杉中坊・池の坊・そわの坊・光明院・西光院・威徳院・金蔵院・上の坊・下の坊・中室・新坊・真福院・不動院・大南院といった子院があったらしい。豊臣秀頼が復興。江戸時代、高野山霊山院末となるが、無本寺の期間を経て、1761年から仁和寺末となった。 (日本歴史地名大系)