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真宗大谷派豊橋別院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年6月16日 (金)
真宗大谷派豊橋別院(しんしゅうおおたには・とよはし・べついん)は、愛知県豊橋市にある真宗大谷派の別院。旧称は誓念寺。吉田御坊。
天文3年(1534)設立の吉田川毛道場が起源とも、天正11年(1583)顕如が証如御影を授与した吉田惣道場が起源ともいう。慶長10年(1605)には12代教如が親鸞御影を下賜し、誓念寺と称していた。吉田(現・豊橋)が交通の要衝として重要視されるようになると、宣如が掛所に取り立てた。役寺五ケ寺として浄円寺、正琳寺、応通寺、仁長寺、蓮泉寺が置かれた。吉田御坊誓念寺と呼ばれた。幕末、達如の命もあり、再建の機運が高まった。安政年間には準備が整いつつあったが、東本願寺焼失を受けて、用意していた材木を全て本山に寄進した。その後、本堂が漸次建てられたが、明治4年(1871)本堂焼失。廃寺の命を受けるが門末の存続運動で「講究所」として残り、12年(1879)に豊橋別院となった。明治14年本堂再建するが、豊橋空襲で焼失。昭和25年(1940)に仮本堂を設け、60年(1985)に現在の本堂が完成した。
参考文献
- 木場明志監修、2012『別院探訪』真宗大谷派宗務所出版部