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真宗大谷派静岡別院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2015年9月23日 (水)
真宗大谷派静岡別院(しんしゅうおおたには・しずおか・べついん)は、静岡県静岡市葵区にある真宗大谷派の別院。
駿河国、遠江国、伊豆国からなる静岡県は元から浄土真宗の少ない地域だった。明治期になり、徳川家が旧臣とともに駿府に移住していくのを機に東本願寺21代大谷光勝(厳如)は三国を統括する掛所設置を発願した。一方、幕臣であった宮原木石は徳川家と東本願寺との関係を調べる中、真宗の教えに帰依し、掛所創設に協力した。明治4年(1871)3月、静岡市上石町の明泉寺の土地建物が本山に献上され、掛所が成立した。しかし明治22年2月1日未明に大火が起こり、全焼した。再建は進まず明治35年に起工し、39年ごろには完成したらしいがはっきりしないようだ。静岡大空襲で再び罹災し、昭和42年に本堂が再建された。
参考文献
- 木場明志監修、2012『別院探訪』真宗大谷派宗務所出版部