出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年9月18日 (土)
京都御苑東側にあった1945年頃の遣迎院(国土地理院空中写真より)
遣迎院(けんこういん)は、京都府京都市北区鷹峯光悦町にある天台宗系・浄土宗系の寺院。円密戒浄(天台・真言・戒律・浄土)の四宗兼学の寺院として発展。浄土宗西山派開祖の証空の旧跡であり、西山派本山流の拠点だった。1583年(天正11年)遣迎院が南遣迎院とこの遣迎院に分裂した。近世以後は天台宗に属したようだが、戦後は浄土真宗遣迎院派本山を名乗る。宮中御黒戸の祭祀を司った「御黒戸四箇院」の一つ。京極の廬山寺の南にあったが、1955年(昭和30年)に鷹峰に移転した。京極遣迎院。鷹峰遣迎院。