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雲崗石窟寺院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
雲崗石窟寺院
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'''雲崗石窟寺院'''(うんこう・せっくつ・じいん)は、山西省大同市南郊区にある[[仏教]]の[[中国の石窟寺院|石窟寺院]]。雲崗石窟。霊巌寺。大同石窟。[[莫高窟]]、[[龍門石窟]]と並ぶ'''中国三大石窟'''の一つ。 大同の郊外、武周川北岸の武周山の斜面に1kmにわたり、石窟53窟、小龕1100所以上、像51000体以上が残る。北魏の文成帝の時代、曇曜が中心となって造営したのが始まりという。 当時は首都と旧都を結ぶ交通の要衝にあたり、北魏の皇帝は仏教を尊崇した。 ==伽藍== 第3窟はもっとも大規模で、幅が50mに及ぶ。洛陽遷都で放棄された窟に後世手が加えられたものという。前室には弥勒立像、後室には阿弥陀、弥勒、大勢至の三尊像がある。三尊像は唐代の像で中尊が高さ10m、両菩薩像が高さ6.2m。 第5-6窟は中心部にあり、規模と華麗な彫刻で知られる。窟前には清代の四層楼閣がある。第5窟の大仏は17m。第6窟の中心にある塔柱は16mで大仏などが彫られている。 第9-13窟は五華洞と呼ばれる。第9窟と第10窟は尊像窟と塔院窟の対になっている。第11窟には太和7年(483)の銘がある。第12窟の前室は壁面に様々な仏像や仏伝画が隙間なく埋められ、絢爛華麗という。 「雲崗石窟の中でもっとも気魄のこもった仏像」(鎌田茂雄)がある第16-20窟は、曇曜開いた石窟で、曇曜五窟と呼ばれる。いずれの窟も主像が13m以上あり、特に第19窟の釈迦像は16.7mもある。この五像は道武、明元、太武、景穆、文成の五帝を模した像という。 第21-53窟は西部窟群と総称され、小規模な窟や小龕が多い。いずれも大同から都が離れた後の時代の造営という。 ==参考文献== *鎌田茂雄『仏教の来た道』 [[category:中華人民共和国山西省]]
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