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元興寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
元興寺
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'''元興寺'''(がんごうじ)は、[[平城京]]にあった[[古代寺院]]。古代の[[官寺]]七大寺や四大寺の一つ。日本最古の本格的仏教寺院で、元は[[飛鳥]]に建てられた。[[蘇我氏]]の氏寺。[[聖徳太子建立四十六寺]]の一つ。[[法相宗]]・[[三論宗]]の学問道場として興隆した一方、[[浄土教]]や[[禅]]も行われた。[[東大寺]]の末寺、のち[[興福寺]]の末寺となった。現在、[[元興寺極楽坊]]、[[元興寺東塔院]]、[[元興寺小塔院]]が現存。また飛鳥の旧地には[[本元興寺]]が残されたが、その塔頭安居院が[[飛鳥寺]]としてある。[[元興寺関連旧跡]]も参照。 == 歴史 == ===飛鳥での創始=== ===平城京移転=== ===極楽坊の独立=== ===宝徳の土一揆=== ==組織== ===住職=== 元興寺別当が置かれた。 *明詮(789-868)<承和年間>:大原氏。敏達天皇の後裔。桜井王(大原桜井)の孫。父は石本。母は橘氏。父母を早くに亡くし、出家して元興寺施厳に師事。法相宗を極める。承和年間(834-848)、初代元興寺別当となる(「元興寺別当次第」)。849年(嘉祥2年)、維摩会講主。850年(嘉祥3年)、正月大極殿最勝会講師。同年2月の嘉祥の宗論では、法相宗代表として宮中で講義する。律師となる。[[玄奘]]の[[長安]][[玉華寺]]を慕って[[元興寺玉華院]]を建てる。864年(貞観6年)、大僧都。868年(貞観10年)5月16日、音石山(多武峰善法寺か)で死去。著作として『四相違記』がある。伝記が『元亨釈書』『本朝高僧伝』『諸宗章疏録』にある。(仏家) *賢応(?-868)<?-?>:明詮の弟子。法相宗の僧。863年(貞観5年)、維摩会講師。同年、東大寺三修と論争か。元興寺別当(就任年不詳)。868年(貞観10年)3月6日死去。伝記が『本朝高僧伝』に記載。(仏家) *慧叡()<859-868>:859年(貞観1年)元興寺別当。 *恵澄()<868-868>:868年(貞観10年)元興寺別当。 *道昌(798-875)<868-870>:真言宗。三論宗。[[空海]]の弟子。[[広隆寺]]、[[隆城寺]](不詳)の別当。[[法輪寺]]再興。[[秦氏]]。868年(貞観10年)元興寺別当。 *円宗(生没年不詳)<870-874>:三論宗を修める。維摩会講師。伝灯大法師位。870年(貞観12年)最勝会講師。870年(貞観12年)元興寺別当(元興寺別当次第)。879年(元慶3年)再任(元興寺別当次第)。伝記が『本朝高僧伝』にある。(仏家) *証高()<874-879>:874年(貞観16年)元興寺別当。 *円宗(生没年不詳)<879-880>:再任。 *貞操()<880-886>:880年(元慶4年)元興寺別当。 *峰基()<886-895>:886年(仁和2年)元興寺別当。峯基 *忠教()<895-898>:895年(寛平7年)元興寺別当。 *延燈()<898-?>:898年(昌泰1年)元興寺別当。 *峰基()<?-900>:再任。就任年不詳。 *覚詮()<900-904>:900年(昌泰3年)元興寺別当。910年(延喜10年)再任。 *義済(843-922)<904-910>:法相宗。[[豊浦寺]]別当。904年(延喜4年)元興寺別当。 *覚詮()<910-?>:再任。 *良春()<?-?>:就任年不詳。 *基靖()<?-934>:就任年不詳。 *昌禅()<934-934>:934年(承平4年)元興寺別当。 *仁楊()<934-?>:934年(承平4年)元興寺別当。 *証蓮()<>:天慶年間、元興寺別当。 *延鑑(891-965)<>:東寺長者。 天暦年間、元興寺別当。 *安快()<>:天徳年間、元興寺別当。 *頼算()<982-985>:982年(天元5年)元興寺別当。 *実算()<985-?>:985年(寛和1年)元興寺別当。 *玄明()<>:元興寺別当次第に永延5年就任とあるがそんな年はない。 *澄心(939-1014)<990->:[[東大寺]]別当65世。[[東大寺東南院]]院主。 990年(正暦1年)元興寺別当。 *増耀()<994->:994年(正暦5年)元興寺別当。増燿。 *扶公(966-1035)<999->:[[興福寺]]別当22世。大安寺別当。 999年(長保1年)元興寺別当。 *中安()<1004->:1004年(寛弘1年)元興寺別当。 *扶邦()<1025->:1025年(万寿2年)元興寺別当。 *智真()<1029->:1029年(長元2年)元興寺別当。 *朝懐()<1035->:1035年(長元8年)元興寺別当。 *真範(986/987-1054)<>:興福寺別当24世。元興寺別当就任年不詳。 *成源(1004-1058)<1045-?>:興福寺の僧。1045年(寛徳2年)元興寺別当(元興寺別当次第)。[[元興寺禅定院]]を創建。1058年(康平元年)12/13死去。(「五十音引僧綱補任僧歴綜覧」) *有慶(986-1071)<>:東大寺別当76世。 康平年間、元興寺別当。 *義勝()<>:治暦年間元興寺別当。 *永讃()<1070->:1070年(延久2年)10月、元興寺別当。 *永縁(1048-1125)<1097->:興福寺別当31世。大安寺別当、法隆寺別当。1097年(承徳1年)12月29日元興寺別当。 *定円()<1101->:走円。1101年(康和3年)1月14日元興寺別当。 *寛信(1084-1153)<1126->:勧修寺長吏、東寺長者法務、東大寺別当88世。1126年(大治1年)5月30日元興寺別当。 *明海()<1147->:1147年(久安3年)1月14日元興寺別当。 *寛信(1084-1153)<>:再任。就任年不詳。 *顕恵(1116-1175)<>:東大寺別当91世。就任年不詳。 *敏覚(?-1176)<>:東大寺別当92世。就任年不詳。 *範玄(?-1199)<1175->:興福寺別当46世。法隆寺別当39世。1175年(安元1年)3月4日元興寺別当。 *蔵俊(1104-1180)<1178->:興福寺の学僧。 1178年(治承2年)元興寺別当。 *雅宝(1131-1190)<1180->:東大寺別当95世。勧修寺長吏。1180年(治承4年)1月14日元興寺別当。 *範玄(?-1199)<>:再任。就任年不詳。 *定勝()<>:就任年不詳。1199年(正治1年)11月29日再任。 *弁暁(1139-1202)<1196->:東大寺別当99世。[[東大寺尊勝院]]の開山。1196年(建久7年)元興寺別当。 *成宝(1159-1227)<1199->:東大寺別当102世。勧修寺長吏。三論宗。1199年(正治1年)1月14日元興寺別当。 *定勝()<1199->:再任。 *兼遍()<1211->:興福寺僧。大安寺別当。1211年(建暦1年)元興寺別当。 *信家()<1221->:清水寺別当。1221年(承久3年)10月7日元興寺別当。 *覚遍(?-1258)<1224->:興福寺別当62世。1224年(元仁1年)4月28日元興寺別当。 *円経(生没年不詳)<1231->:[[貞慶]]の弟子。自坊は[[東大寺知足院]]。1216年(建保4年)維摩会講師。権少僧都。1231年(寛喜3年)11月4日(興福寺別当次第)。(仏家) *〓縁()<>:就任年不詳。 *円憲()<>:就任年不詳。 *良盛(1196-1262)<1251->:興福寺別当68世。1251年(建長3年)7月3日元興寺別当。 *〓海()<1259->:1259年(正元1年)5月26日元興寺別当。 *頼円(生没年不詳)<1268->:興福寺別当71世。法相宗。1268年(文永5年)12月26日元興寺別当。 *〓〓()<>: (元興寺別当次第[http://hyakugo.kyoto.jp/contents/detail.php?id=29443]) *松興:998年(長徳4年)就任(大日本史料総合DB)。 *公覚:1491年(延徳3年)6月26日元興寺別当(実隆公記)。 ==資料== ===古典籍=== *「元興寺伽藍縁起并流記資財帳」 *『元興寺編年史料』上中下 *「元興寺別当次第」 *「元興寺関係銘文」 *「元興寺文書」 *「元興寺縁起」:「仏本伝来記」とも。 *「本元興寺縁起」 *「本朝仏法最初南都元興寺由来」 ===文献=== *岩城隆利『元興寺の歴史』 *2002『元興寺』[http://sitereports.nabunken.go.jp/ja/1674] *2002『元興寺発掘 防災工事完成記念特別展覧会図録』[http://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000002-I000004077427-00?lat=&lng=] *2014『わかる!元興寺 元興寺公式ガイドブック』 *1956『元興寺極楽坊庶民信仰資料目録』[http://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000001-I049637059-00?lat=&lng=] *1992『大和の古寺3 元興寺・元興寺極楽坊・般若寺・十輪院』[http://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000002-I000002179514-00?lat=&lng=] *1977『大和古寺大観3 元興寺極楽坊・元興寺・大安寺・般若寺・十輪院』[http://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000002-I000001345618-00?lat=&lng=] *1968『国宝元興寺極楽坊五重小塔修理工事報告書』[http://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000002-I000001283654-00?lat=&lng=] *1964『元興寺極楽坊中世庶民信仰資料の研究』[http://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000002-I000001056506-00?lat=&lng=] [[category:奈良県]]
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