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甲斐駒ケ岳
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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(未見資料:田中英雄 2000(平成12)「甲斐駒嶽信仰と山田家当主たち」『山と渓谷』779) | (未見資料:田中英雄 2000(平成12)「甲斐駒嶽信仰と山田家当主たち」『山と渓谷』779) | ||
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2011年7月15日 (金) 時点における版
赤石山脈(南アルプス)の一峰。標高は2966m。小尾権三郎(延命行者、弘幡行者、威力不動)が1816年(文化13年)に開山。登山口と里宮は二つあるが、登山道はすぐに合流する。里宮は竹宇里宮と横手里宮がある。開山当初から木曽御嶽信仰の影響を受けていたのかどうかは未解明とされている(『修験と神道のあいだ』91)。
登山道に神仏や霊神碑が多数祀られている。8合目手前に刀利天が祀られている。8合目黒戸山には不動明王などが祀られている。頂上の竹宇奥宮には大己貴大神と共に駒室大神が祀られている。東峰に横手奥宮がある。摩利支天という峰には摩利支天が、烏帽子岳には薬師大神と大頭羅白神が、西峰には天照大神と馬頭観音が祀られているという。また山中には威力不動明王などが祀られている。
竹宇里宮(山梨県北杜市白州町白須8884)は、「駒ヶ岳神社」と称すが、神社本庁所属の神社でなく御嶽教の教会である。尾白川渓谷の入口にある。「御嶽教駒ケ嶽教会」が法人名となっている。祭神は大己貴神(大国主神)、少彦名神、天手力男神、素盞鳴命、保食之神、天之御中主神、高皇産霊神である。本殿は2002年(平成14年)焼失。2006年(平成18年)10月再建。境内には摩利支天社、黒白龍神社、祖霊宮などがあるほか、霊神碑が多数祀られている。尾白川渓谷の奥には延命が修行したという不動滝がある。
横手里宮(山梨県北杜市白州町横手3804)は、「駒ヶ嶽神社」と称す。神社本庁所属である一方、神道大教にも所属し、「神道大教駒岳大教会」とも称している。祭神は大己貴命。天之御中主神、高皇産霊神、少彦名命、素盞鳴命、保食之神を合祀する。神柢管領家より駒ケ嶽神社の額字を賜ったという。社殿は大社造りとなっている。
(未見資料:田中英雄 2000(平成12)「甲斐駒嶽信仰と山田家当主たち」『山と渓谷』779)