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古代ギリシアの宗教
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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- | テバイ | + | *テバイ |
- | プラタイア | + | *プラタイア |
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- | メガラ | + | *メガラ |
- | エレウシス | + | *エレウシス |
- | パリー二 | + | *パリー二 |
- | ピレウス | + | *ピレウス |
- | ヴァリ | + | *ヴァリ |
- | コロピ | + | *コロピ |
- | ペラティ | + | *ペラティ |
- | スパタ | + | *スパタ |
- | マラトン | + | *マラトン |
- | エレトリア | + | *エレトリア |
- | カルキス | + | *カルキス |
- | レフカンディ | + | *レフカンディ |
- | ラリッサ | + | *ラリッサ |
- | セスクロ | + | *セスクロ |
- | ヴォロス | + | *ヴォロス |
- | ディミニ | + | *ディミニ |
- | クヴァラス | + | *クヴァラス |
*ドドナ | *ドドナ | ||
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*テルモピュライ | *テルモピュライ |
2017年4月25日 (火) 時点における版
目次 |
概要
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古代ギリシア人が信じた宗教。ギリシア神話として知られる。古代ローマの宗教とも関連する。
歴史
先史時代(BC6800-BC900)
アルカイック時代(BC900-BC479)
都市国家(ポリス)が成立する。主要な神々の神域はこの時代に成立した。デルホイ、オリンピア、ネメア、アルゴス、エレトリア、イストミアなどがある。ヘシオドスがギリシア神話の古典『神統記』を記す。
紀元前499年、ペルシア戦争が始まり、紀元前479年に勝利するまで続く。
古典時代(BC479-BC338)
紀元前478年、アテネは外敵に備える名目で、都市国家を糾合してデロス同盟を結成。その結果紀元前469年にはペルシアを負かし、やがて戦争の危機は去る。ところがデロス同盟は継続し、前454年に同盟の金庫がアテネに移され、事実上アテネが諸都市を支配するような形になる。パルテノン神殿はこのデロス同盟の資金で造られた。
前431年、これに対抗したスパルタはアテネとペロポネソス戦争を起こす。前404年、アテネは敗れる。
ヘレニズム時代(BC338-BC146)
ギリシア人によるマケドニア帝国が各地に植民地を置き、地中海世界を支配する時代である。マケドニアの台頭を恐れた都市国家は連合して戦争を仕掛けるが、前338年に敗北。マケドニアの支配権が広がる。前336年にアレキサンダー大王が即位し、その勢力は巨大なものとなる。各地で侵略戦争を繰り返し、前323年に崩御するまで広大な版図を築いた。マケドニアの侵出でギリシアの宗教が地中海世界や中東地域に広がる一方、ギリシアの宗教も各地の宗教から影響を受け、宗教文化の交流・習合が盛んとなった。
ローマ帝国時代(BC146-)
ネロ、ハドリアヌスなどの皇帝がギリシア文化を好んだ。特にハドリアヌスがオリンピアのゼウス神殿を建設するなどした。
文明の終焉
考古学調査の進展
ネオペイガニズムの登場
20世紀の後半からネオペイガニズムと呼ばれるキリスト教に滅ぼされた宗教の復興運動が登場。その中で古代ギリシアの宗教も注目を集めつつある。
神々と信仰系譜
- ゼウス:天空神。
- アルテミス:月と狩猟の神。
- アポロン:太陽の神。学芸と音楽の神。
- アスクレピオス:医療の神。半神
- ヘラ:婚姻の神。ゼウスの妃。
- アテナ:知恵と戦争の女神。
- アフロディーテ:美と性愛の女神。
- デメテル:豊穣の女神。
- ディオニュソス:葡萄酒の神。半神。
- ヘラクレス:半神。
- ポセイドン:海の神。
- ガイア:地母神。
あまり神殿での祭祀の対象にはならないが、火山と鍛治の神ヘファイストス、旅人の神ヘルメス、天空神ウラノス、冥界神ハデス、その妃ペルセフォネ、竃神ヘスティア、軍神アレスなどがいる。
人物
神殿と聖地
汎ギリシャ神域
都市や地域を超えたギリシャ人共通の信仰の対象とされ、ギリシャ全土から参詣者が訪れた「汎ギリシャ神域」(Panhellenic sanctuaries)について、オリンピアなど12カ所が『古代ギリシャ展図録』(2016、芳賀京子監修)に挙げられている。この概念が単なる研究上の分析概念なのか、伝統ある区分なのかは不明だが、いずれも古代ギリシャの代表的な聖地と言える。特にオリンピア、デルフィ、イストミア、ネメアは、四大競技祭(ペリオドス)が定期的に行われ、全ギリシャの関心を集めた。
- オリンピアのゼウス神殿:オリンピア大祭(古代オリンピック)。
- デルフィのアポロン神殿:ピューティア大祭。
- イストミア神殿:イストミア大祭。
- ネメアのゼウス神殿:ネメア大祭。
- パルテノン神殿:パナテナイア祭。
- エピダウロスのアスクレピオス神殿
- エレウシスのデメテル神殿
- デロス島のアポロン神殿
- 偉大な神々の神殿:サモトラケ島
- クラロスのアポロン神殿:アナトリア
- ディデュマのアポロン神殿:アナトリア
- マグネシアのアルテミス神殿:アナトリア
主要都市
ギリシア本土
- アクロポリス(アテネ)
- パルテノン神殿
- アクロポリスのアグラウロス神域
- アクロポリスのアスクレピオス神殿
- アクロポリスのアテナ祭壇
- アクロポリスのアテナ神域
- アクロポリスのアフロディーテとエロスの神域
- アクロポリスのアポロン洞窟神殿
- アクロポリスのアポロ祭壇
- アクロポリスのアルテミス神殿
- アクロポリスのガイア神域
- アクロポリスのゼウス神域
- アクロポリスのゼウス洞窟神殿
- アクロポリスのディオスクロイ神域
- アクロポリスのディオニュソス神殿
- アクロポリスのテミス神殿
- アクロポリスのパンディオン神域
- アクロポリスのパンドロソス神域
- アクロポリスのパン洞窟神殿
- アクロポリスのヒポリュトス神殿
- アクロポリスのローマとアウグストゥスの神殿
- アクロポリスの職人のアテナ神域
- 勝利のアテナ神殿
- アテナ古神殿
- エレクテイオン神殿
- アテネ
- キュレネ
- デルフィ
- スニオン岬のポセイドン神殿
- ブラウロンのアルテミス神殿
- オルコメノス
- テバイ
- プラタイア
- タナグラ
- メガラ
- エレウシス
- パリー二
- ピレウス
- ヴァリ
- コロピ
- ペラティ
- スパタ
- マラトン
- エレトリア
- カルキス
- レフカンディ
- ラリッサ
- セスクロ
- ヴォロス
- ディミニ
- クヴァラス
- ドドナ
- テルモピュライ
- オロポス
ペロポネソス半島
- スパルタ
- スパルタのアルテミス神殿
- スパルタのアポロン神殿?:カルネイア祭?
- アミュクライのアポロン神殿:ヒュアキンティア祭。スパルタ近郊。
- オリンピア
- エリス
- パトラ:使徒アンドレの殉教地でもある。
- バッサイ
- メッセネ
- ピュロス:ミュケナイ文明の遺跡。線文字Aと線文字Bが発見された。
- ニホリア
マケドニア
- アイガイ:マケドニアの首都。
- ペラ:マケドニアの首都。アイガイから遷都。
- ディオン
- ディオンのゼウス神殿:ディオンのオリンピア祭。
- ディオンのアスクレピオス神殿
- ディオンのデメテル神殿
- テッサロニキ:栄えたのはローマ時代以降。
- デルヴェニ:文書が出土
- ペトロナ:不詳。
- オリュントス:街の遺跡
- アンフィポリス
- フィリッピ:パウロの手紙に登場。
ヨーロッパ
地中海
- ロドス島
- クレタ島
- クノッソス
- デロス島
- コス島のアスクレピオス神殿
- パロス島のアスクレピオス神殿
- サモス
- キプロス島
- シチリア島
- リンドス
- アフェア神殿
- タソス島
- ゼウス神殿
- カエサル神殿
- テオゲネス神殿
- デュオニュソス神殿
- ポセイドン神殿
- アテナ神殿
アナトリア
- クラロスのアポロン神殿:アナトリア
- ディデュマのアポロン神殿:アナトリア
- マグネシアのアルテミス神殿:アナトリア
- ペルガモン
- エフェソスのアルテミス神殿
- トロイア
- テオス
- ミレトス
アフリカ
- ストラトス