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大神宝使関連旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2015年5月7日 (木) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
一代一度大神宝使(いちだいいちど・だいじんぽう・し)は、天皇の即位に際して、各地の有力神社に即位を奉告し神宝献納・奉幣するために遣わされる使のこと。この奉幣は、一代一度の奉幣、大奉幣とも呼ばれる。平安時代から始まったと考えられ、清和天皇、宇多天皇のころに成立した。中世まで続いた。天皇即位に伴う祭祀儀礼としては他に、剣璽渡御の儀、即位の礼、大嘗祭、即位由奉幣、八十島祭、即位灌頂、真言方即位法、一代一度仏舎利使、天曹地府祭、宇佐使、香椎使、一代一度仁王会、伊勢斎王卜定、賀茂斎王卜定、代始行幸などがある。
概要
平安時代、清和天皇の貞観元年(859)7月13日、建礼門の前で大祓を執行。翌日、使が出発した(『日本三代実録』)。これが最古の記録と考えられている。宇多天皇の仁和4年(888)11月8日(「発遣大神宝使」)、醍醐天皇の昌泰元年(898)8月23日、朱雀天皇の朱雀天皇承平2年(932)9月22日(「一代一度大神宝於伊勢及諸社」とある)と続く(いずれも『日本略記』)。 諸神社に仏舎利を奉献した一代一度仏舎利使も宇多天皇のころに始まったと考えられている。
その次第は、後一条天皇<在位:1016-1036>の寛仁元年(1017)の執行が『左経記』に、後三条天皇<在位:1068-1073>の延久元年(1069)の執行が『江家次第』に詳しく掲載されている。(『左経記』(糸束記)は国文学研究資料館ウェブサイト[1]で、『江家次第』は京都大学図書館ウェブサイト[2]で閲覧できる)