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神峰神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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神峰神社(こうのみね・じんじゃ)は高知県安芸郡安田町唐浜(土佐国安芸郡)にある神社。祭神は大山祇命。国史見在社論社。県社。別当は土佐・神峰寺。神峯神社。
歴史
元は北4kmのヒワダガ森にあったという。 また神峰寺は西北集落の中尾にあった。 慶長年間、神峰寺が退転。 元和年間、神峰神社は焼失した。
現在地に神峰神社を再建した時、神峰寺の旧本尊の十一面観音を収めた。 観音堂とも呼ばれ、四国霊場第27番札所とされたが、実際には麓の岡という地にある養心庵が札所として機能した。 神職や僧侶は常住せず、安田浦の常行寺が管轄した。 1853年、現在の社殿を造営。
明治の神仏分離で十一面観音像は金剛頂寺に遷された。 『類聚国史』の866年8月7日条の土佐国の「正六位上神岑地祇神」に比定され、国史見在社とみなされた。 1872年(明治5年)1月に県社に列格したのはその由緒からだろう。ただし、原典の『三代実録』には「神奈地祇神」(神奈地祇神社)とあり、誤写の可能性が高い。 1887年、神峰寺が神社の下に再建された。 常行寺や養心庵は廃絶した。 (『日本歴史地名大系』ほか)