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神隧
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年8月14日 (月)
神隧は高句麗の王城の東にあった大穴の祭場。『唐書』『後漢書』に記述があり、毎年10月祭典を行うという。『唐書』では国王が祭祀を行ったとある。『梁書』には王の居所の左(東)に大きな建造物を建て鬼神を祀るとあり、これに該当する可能性もある。また『北史』には毎年10月に天を祭るとあるのに該当する可能性もある。毎年10月に行われていたという東盟祭との関連も指摘されるが明らかではない。 隧神、隧穴神とも。「隧」の字は「示遂」とも。集安郊外にある竪穴遺跡に当てる説もあるようだ。 『ブリタニカ国際大百科事典』では祭神を東明聖王の生母(柳花夫人)に当てるが根拠は不明。