出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年7月27日 (金)
上宮は大和国にあった聖徳太子の御所。跡地は現在の奈良県桜井市周辺とみられるが不明。読み方は「うえのみや」説と「かみつみや」説があるがはっきりしない。名称の由来は『日本書紀』によると用明天皇の池辺双槻宮の南の高台にあったためという。「上宮太子を「上宮太子」(じょうぐうたいし)と呼ぶのはこの御所に因む。上宮寺も参照。
候補地一覧
- 上之宮遺跡:奈良県桜井市上之宮。上之宮の地名が伝わり、発掘調査で6世紀〜7世紀の大きな庭園遺構が見つかったが上宮の跡地とする根拠は得られなかった。隣接する春日神社周辺では古瓦が出土したという伝えがあり、古代からの寺院との見方もある。
- 桜井・上宮寺:奈良県桜井市上之宮。上之宮遺跡の南にある。上宮跡の伝承地。隣接する春日神社周辺では古瓦が出土したという伝えがあり、古代からの寺院との見方もある。集落で管理する仏堂で法人格はない。
- 飛鳥・上宮寺:奈良県高市郡明日香村上居。浄土宗。上宮跡の伝承地。