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インドの仏教石窟寺院 - SHINDEN

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インドの仏教石窟寺院

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

2012年9月15日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
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インドの仏教石窟寺院 

目次

概要

歴史

系譜

寺院名 行政区画 町名 備考
アジャンター石窟寺院 マハーラーシュトラ州 アジャンター 全部で29窟ある。チャイティヤ窟は5窟のみで、他は総て僧室窟。未完の窟が11窟ある。造られた時期から前期と後期に別れ、前期は小乗期で第8~13窟(第11窟を除く)がそれにあたり、サータヴァーハナ朝の前2世紀から造られて、2世紀に中断された。後期はヴァーカータカ朝の5世紀に始まり、7世紀に放棄された。僧侶のみでは彫刻・装飾の製作維持ができないとおもわれることから、王侯貴族や商人たちの援助があったものと推定されている。第19窟がもっとも成熟した姿を見せる石窟寺院となっている。アジャンター石窟寺院は、1819年に狩猟をしていたイギリスの士官によって発見された。
エローラ石窟寺院 マハーラーシュトラ州 エローラ 仏教窟(第1~12窟)、ヒンドゥー窟(第13~29窟)、ジャイナ窟(第30~34窟)が並んでいる。6~9世紀にかけて造られ、仏教窟かヒンドゥー窟がもっとも古く、ジャイナ窟が最も遅い。仏教窟は7~8世紀に造られ、アジャンターより時代が下り、仏教石窟寺院としては最後期のものである。第10窟が唯一のチャイティヤ窟である。僧室窟では部屋数が減り、仏殿風のものが増える。簡素なものもあり、衰退を見せているといえるという。最初、仏教窟として造られ始めたものが、途中でヒンドゥー窟に変更されたものもあるという。ヒンドゥー窟では、第16窟のカイラーサ寺院が有名。
アウランガーバード石窟寺院 マハーラーシュトラ州 アウランガーバード 2群に別れ、5窟ずつある。第4窟のチャイティヤ窟のみ紀元前後に造られ、他は5~7世紀に造られた僧室窟である。第6窟と第7窟は仏堂を中心として繞道が取り囲んでおり、仏殿式の仏教窟末期の姿を見せる。
ピタルコラー石窟寺院 マハーラーシュトラ州 ピタルコラー 全部で13窟ある。サータヴァーハナ朝によって紀元前2世紀~後1世紀にかけて造営された。第3窟がチャイティヤ窟となっている。
バーンドゥ・レナ石窟寺院 マハーラーシュトラ州 ナーシク 全部で24窟あり、チャイティヤ窟は第18窟のみである。前1世紀に造られ始めた。3世紀まで続き、5世紀まで維持されたらしい。第3窟(2世紀)は僧室窟であるにも関わらず、中央ホール正面奥に大きなストゥーパのレリーフがあり、仏殿化の端緒が見える。
ジュンナール石窟寺院 マハーラーシュトラ州 ジュンナール シヴネル要塞の周囲に3群に分かれてあり、東にブータ・レナ石窟、西にトゥルジャ・レナ石窟、川を挟んで北側にガネシャ・レナ石窟がある。全部で100窟を越え、ほとんどは小さな僧室窟である。第7窟の僧室窟と第6窟のチャイティヤ窟が代表的である。
カンヘーリー石窟寺院 マハーラーシュトラ州 カンヘーリー 全部で109の石窟からなる。2~9世紀に造られたがほとんどは小規模な僧室窟。
ベドサー石窟寺院 マハーラーシュトラ州 ベドサー 1世紀ごろの造営。チャイティヤ窟よりも僧室窟のほうが装飾的という。
バージャー石窟寺院 マハーラーシュトラ州 バージャー 最初期の仏教石窟。前2~1世紀にかけて造られた。チャイティヤ窟と僧室窟にわかれているが、いずれも形式的完成を見ていない。チャイティヤ窟の第12窟には、入口に障壁がなく、木製の扉があったものと推測される。
カールリー石窟寺院 マハーラーシュトラ州 カールリー 120年ごろの造営。10ほどの石窟がある。そのうち、唯一のチャイティヤ窟は「石窟寺院の最高傑作」(神谷武夫)という。
ジュナーガド石窟寺院 グジャラート州 ジュナーガド 3~4世紀の石窟寺院。ウパルコット城内の石窟と、カプラ・コディア石窟の二箇所あるほか、ジャイナ教石窟寺院のバーバーピャーラ石窟がある。僧室がほとんどで、ウパルコット城内石窟に柱や壁にアルカイックな彫刻がある。
ダルマラジェシュワール石窟寺院 マディヤ・プラデシュ州 ダムナール 4~5世紀に造られた石窟寺院が50寺ほどある。また8~9世紀に、台地を掘り下げて造った石彫寺院のダルマナータ寺院もある。

画像

参考文献

  • 神谷武夫『インド建築案内』

脚注

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