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インドネシア仏教
出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2017年4月11日 (火)
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*[[プランバナン遺跡]] | *[[プランバナン遺跡]] | ||
**[[カラサン寺院]]：パナンカラナ王が創建。778年の刻文が出土。インドネシア最古の仏教寺院。 | **[[カラサン寺院]]：パナンカラナ王が創建。778年の刻文が出土。インドネシア最古の仏教寺院。 | ||
| - | **[[サリ寺院]] | + | **[[サリ寺院]]：カラサン寺院と同時期に同じ様式で建てられた。 |
**[[セウ寺院]]：250余の堂宇から成る巨大な寺院。金剛界曼荼羅に基づき建てられている。跡地から出土した碑文に「文殊寺」とあった。782年の創建で792年に拡張されたことが判明している。 | **[[セウ寺院]]：250余の堂宇から成る巨大な寺院。金剛界曼荼羅に基づき建てられている。跡地から出土した碑文に「文殊寺」とあった。782年の創建で792年に拡張されたことが判明している。 | ||
**[[ルンブン寺院]]：セウ寺院の南500mにある。 | **[[ルンブン寺院]]：セウ寺院の南500mにある。 | ||
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**[[サジワン寺院]] | **[[サジワン寺院]] | ||
**[[バニュニボ寺院]] | **[[バニュニボ寺院]] | ||
| - | * | + | *ボロブドゥール周辺 |
**[[ボロブドゥール寺院]]：世界最大級の寺院。未完成のまま廃絶したとみられている。 | **[[ボロブドゥール寺院]]：世界最大級の寺院。未完成のまま廃絶したとみられている。 | ||
**[[ムンドゥ寺院]]：釈迦三尊を祀る寺院。脇侍は観音と金剛手菩薩。ムンドゥト寺院。 | **[[ムンドゥ寺院]]：釈迦三尊を祀る寺院。脇侍は観音と金剛手菩薩。ムンドゥト寺院。 | ||
**[[パオン寺院]]：クベーラを祀る寺院。ムンドゥ寺院の約1Kmにある。 | **[[パオン寺院]]：クベーラを祀る寺院。ムンドゥ寺院の約1Kmにある。 | ||
**[[ヌガウェン寺院]]：ムンティラン近郊にある寺院。五つの堂宇が4m間隔で並び、禅定五仏を祀っていた。宝生如来と阿弥陀如来が残る。 | **[[ヌガウェン寺院]]：ムンティラン近郊にある寺院。五つの堂宇が4m間隔で並び、禅定五仏を祀っていた。宝生如来と阿弥陀如来が残る。 | ||
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| + | ===スマトラ島=== | ||
| + | *[[パレンバン]]：シュリーヴィジャヤ王朝の首都。仏教を信仰したと伝えるが遺跡は見つかっていないようだ。 | ||
===東部ジャワ=== | ===東部ジャワ=== | ||
| - | *[[ジャゴ寺院]] | + | *[[ジャゴ寺院]]：ヒンドゥー教と習合 |
| - | *[[ジャウィ寺院]] | + | *[[ジャウィ寺院]]：ヒンドゥー教と習合 |
| + | *[[トロウラン]] | ||
| + | **[[ブラフ寺院]]：ブラウ寺院とも。 | ||
| + | **[[グントン寺院]] | ||
| + | *[[スメル山]]：須弥山を意味する。別名はマハメル山。 | ||
| + | ===バリ島=== | ||
| + | *[[バンジャールテガ寺院]] | ||
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| + | ==歴史== | ||
| + | ===シュリーヴィジャヤ王朝=== | ||
| + | スマトラ島のパレンバンを中心に栄えた王朝。7世紀から11世紀ごろ、マレー半島やジャワ島を支配下に置いた。 | ||
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| + | ===古マタラム王国=== | ||
| + | ===シャイレーンドラ王朝=== | ||
| + | ===クディリ王朝=== | ||
| + | ===マジャパイト王朝=== | ||
| + | トロウランを首都に栄えた | ||
==人物== | ==人物== | ||
*[[法顕]]：中国僧。412年、スリランカからの帰路にジャワ島にあったと推定される耶婆提国に5ヶ月滞在。 | *[[法顕]]：中国僧。412年、スリランカからの帰路にジャワ島にあったと推定される耶婆提国に5ヶ月滞在。 | ||
| + | *[[義浄]] | ||
*シャーキヤキールティ（釈迦称）：唯識派の僧。 | *シャーキヤキールティ（釈迦称）：唯識派の僧。 | ||
*[[金剛智]]：インド僧。スマトラ島のスリウィジャ国（仏逝国）に滞在。 | *[[金剛智]]：インド僧。スマトラ島のスリウィジャ国（仏逝国）に滞在。 | ||
2017年4月11日 (火) 時点における最新版
インドネシア仏教は、ジャワ島、スマトラ島、バリ島などに広まった北伝仏教・大乗仏教の流れ。密教が盛んだった。ヒンドゥー教と共存・習合した。現在はほとんど廃滅し、バリ島にわずかに伝わるのみという。
目次 |
一覧
中部ジャワ
- プランバナン遺跡
- ボロブドゥール周辺
スマトラ島
- パレンバン：シュリーヴィジャヤ王朝の首都。仏教を信仰したと伝えるが遺跡は見つかっていないようだ。
東部ジャワ
バリ島
歴史
シュリーヴィジャヤ王朝
スマトラ島のパレンバンを中心に栄えた王朝。7世紀から11世紀ごろ、マレー半島やジャワ島を支配下に置いた。
古マタラム王国
シャイレーンドラ王朝
クディリ王朝
マジャパイト王朝
トロウランを首都に栄えた
人物
- 法顕：中国僧。412年、スリランカからの帰路にジャワ島にあったと推定される耶婆提国に5ヶ月滞在。
- 義浄
- シャーキヤキールティ（釈迦称）：唯識派の僧。
- 金剛智：インド僧。スマトラ島のスリウィジャ国（仏逝国）に滞在。
- 不空：中国僧。718年、スリウィジャ国で金剛智に出会い師事。
- バーラプトラ王：スリウィジャヤ王国の王。インドのナーランダー寺院に僧院を建てた。
参考文献
- 冨尾武弘「インドネシア」『仏教文化事典』
