ケダルナート寺院

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2015年2月11日 (水) 時点における版

ケダルナート寺院（Kedarnath Temple）は、インド北部ケダルナートにあるヒンドゥー教最高神シヴァの重要聖地ドヴァーダシャジョーティルリンガの一寺院。ウッタラーカンド州の巡礼地チョータチャトゥルダーマの一つでもある。標高3583m。「ケーダレーシュヴァラ寺院」「ケーダールナータ寺院」ともいう。

神話では、マハーバーラタの大戦争のあと、パーンタヴァ五兄弟が殺戮の罪滅ぼしのために建てたという。

リンガの形が特殊で、シヴァの化身である牛のこぶを象ったという三角錐の形をしており、ピンダと呼ばれているという。

周辺には、シヴァの身体が現れたという、マドマヘーシュヴァル、トゥングナート、ルドラナート、カルペーシュヴァルがある。

シュラーヴァナ月（7-8月）白分15日が祭日。 冬季は閉山し、麓のウーキーマットで祭祀が行われる。

近くにはヴェーダーンタ学派の開祖シャンカラーチャーリヤの入定地や、パーンタヴァ五兄弟の昇天の地がある。