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サンティクワトロコロナーティ聖堂
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2015年9月26日 (土)
サンティ・クワトロ・コロナーティ聖堂は、ローマにある、4人の聖人を記念するカトリックの聖堂。四戴冠聖人聖堂。
チェリオの丘にある。4人の聖人は実在の人物かは疑わしいが、一説では皇帝ディオクレティアヌスの時代に、古代ローマの神々への礼拝を拒否しあっため、頭に冠をかぶらせて、釘で打ち付けられて処刑されたので、戴冠殉教者と呼ばれたという。遺骸はラビカーナ街道のカタコンベに埋葬されていたが、教皇レオ4世の時代に聖堂に遷された。 最初は4世紀に教皇シルウェステル1世が建立したとも言われる。現在の伽藍はレオ4世のときに造られたものである。1084年のノルマン人のローマ攻撃で被害を受けたため、教皇パスカリス2世が大改築を行った。12世紀後半には付属の修道院とともにベネディクト会の管理下となった。聖シルウェステル祈祷所と聖バルバラ礼拝堂がある。
参考文献
- 浅香正監修『季刊文化遺産17 ローマ古寺巡礼』