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バドリーナート
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年3月14日 (火)
バドリーナート(Badrinath)は、インド北部ヒマラヤの麓にある、ヒンドゥー教最高神ヴィシュヌの聖地。インド四隅にある四大神領の北の聖地で、ヒマラヤ四大聖地の第4番結願巡礼地。標高3111mにある。かつてヴィシュヌ自身がいたとされる聖地。聖者シャンカラの旧跡。もとは仏教の聖地だったという伝えもある。バドリナート。
開山期間は5月から10-11月。投げ捨てられた仏像を、聖者シャンカラが引き上げて祭ったという伝説があり、神像実物を見た宮本久義氏は「仏陀の姿に非常に似て」いると述べている。 ヴィシュヌの化身であるナラとナーラーヤナ兄弟の母親であるムールティを祀るマータームールティ寺院がある。 冬はムールティ像をパーンドゥケーシュヴァルに降ろし、祭祀する。
参考文献
- 宮本久義 2003『ヒンドゥー聖地 思索の旅』山川出版社