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ホルヴィラップ修道院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2015年1月31日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
ホル・ヴィラップ修道院(Khor Virap)は、アララト山(トルコ領)の麓、アルメニア共和国アララト地方アルタシャット(アルタシャト、アルタシャート、アルタクサタ)近郊にある、同国をキリスト教国化した聖グレゴリウス(グリゴール、グレゴリオス)が幽閉された地下牢跡に建てられたアルメニア使徒教会の修道院。
ローマ帝国がキリスト教を大規模弾圧したとき、属国のアルメニア王国もそれに従った。 王の一族だったが、カッパドキアに逃れてキリスト教を学び、祖国で布教していたグレゴリウスは、アララト山の麓の地下牢に13年間(15年とも12年とも)監禁された。 国王トルダト(ティリダテス)3世は病気にかかり、苦しんでいたところ、キリスト教に改宗した国王の妹が、グレゴリウスを解放すれば回復すると進言。彼を牢から出したところ、病気が治ったので、トルダトはグレゴリウスに従い、キリスト教に改宗。西暦301年のことで、アルメニア王国は、世界で最初のキリスト教国となった。
後世、地下牢があったところに修道院が創建された。名称は「深い穴」を意味するという。 グレゴリウスは、「開明者(イルミネーター、ルサヴォリッチ)」と呼ばれる。