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三時知恩寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2017年6月17日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
三時知恩寺(さんじ・ちおんじ)は、京都府京都市上京区にある浄土宗の尼門跡寺院。浄土宗知恩院派特別寺院。三時知恩寺門跡、三時知恩院。入江御所。
見子内親王が崇光天皇の御所入江殿を賜り、泉涌寺開山俊芿が宋から請来した善導自作の御影像を祀った持仏堂が起源。のち足利義満娘の覚窓性仙が開山として入寺。以降、崇光天皇の末裔である伏見宮家か、足利家から入寺した。三時知恩寺という名称は後柏原天皇が宮中の六時修法のうち昼間の3回を寺で行うようにと勅命を下したことに由来するという。
元は西洞院一条通あたりにあったが、移転。1425年(応永32年)以前には現在地にあった。この頃には泉涌寺系の如導派で、長福寺の末寺となっていた。
桃山時代以降は近くに邸宅を擁した近衛家が管轄。1764年(明和1年)、入江御所の号を賜った。現在の本堂は1788年(天明8年)の大火の後、恭礼門院の御殿を移築したもの。栄誉尊信が1801年(享和1年)に死去してからは明治まで無住が続いた。
組織
住職
- 見子内親王(生没年不詳):後光厳天皇皇女。通称は入江内親王。
- 1覚窓性仙(1397-1415):足利義満の娘。性善。性山。聖仙。
- 2(不明):崇光天皇皇女。
- 3性恵女王(1416-1441):後崇光太上天皇(伏見宮貞成親王)王女。
- 4了山(1433-1526):称光天皇皇女。足利義教の娘とも。椿性。聖智。
- 秀山松栄女王(1609-1662):伏見宮貞清親王王女。
- 尊勝女王(1676-1703):
- 栄誉尊信
- 入江祥光:1873年(明治6年)、住職に就任。
参考文献
- 『図録 尼門跡寺院の世界』
- 『中世後期泉涌寺の研究』