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中国仏教
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年11月19日 (日)
中国仏教は、北伝仏教・大乗仏教の流れの一つ。インドや西域から伝わったサンスクリット語の経典を漢訳し、日本仏教や朝鮮仏教などの東アジアの仏教の基礎を築いた。
目次 |
概要
歴史
寺院
最古級
- 白馬寺:河南省洛陽市。伝承で中国最古の寺院とされる。67年(後漢・永平10年)に後漢の明帝の招きでインドから摂摩騰(竺摩騰、迦葉摩騰とも)と竺法蘭が白馬に経典と仏像を載せて洛陽に入京。寺院を建立したと伝える。重点寺院。
- 浮図祠:徐州(江蘇省徐州市)あたりか。189~193年頃創建という説がある。
- 許昌寺:洛陽にあったとみられる。「般舟三昧経記」に光和2年(179)、竺仏朔が洛陽で漢訳し、建安3年(198)、許昌寺で校訂したとある。楚王英の舅子の許昌が創建したと推定されている。
宗派
詳しくは大乗仏教を参照。
- 毘曇宗:インドの説一切有部が作った論を研究する宗派。倶舎宗に発展。
- 成実宗:『成実論』を研究する宗派。
- 律宗:戒律を研究する宗派。
- 三論宗:『中論』『百論』『十二門論』に基づき、『般若経』の「空」の思想を研究する宗派。
- 涅槃宗:『大般涅槃経』を所依経典とする宗派。
- 地論宗:『十地経論』を所依経典とする宗派。のち摂論宗や華厳宗に吸収された。
- 浄土宗:浄土教に基づく宗派。
- 禅宗:インド僧達磨が伝えた宗派。
- 摂論宗:『摂大乗論』と『摂大乗論釈』の唯識思想を研究する宗派。古唯識。のち法相宗に吸収された。
- 天台宗:『法華経』を絶対視し、智顗が開いた宗派。
- 華厳宗:『華厳経』を所依経典とし、杜順を開祖と仰ぐ宗派。
- 法相宗:玄奘が伝えた『成唯識論』の唯識思想を基礎とし、慈恩大師窮基が開いた宗派。
- 真言宗:大日如来を教主とし、即身成仏を目指す宗派。密教。密宗。