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久米至聖廟
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年11月11日 (日)
至聖廟(しせいびょう)は、沖縄県那覇市久米にある孔子廟。聖廟・文廟・孔子廟とも。
歴史
現在の那覇商工会議所の場所にあった。久米村の蔡堅が使節として中国に行った時に北京で孔子廟に参拝。孔子画像を作成させ帰国したが、祀る場所がなかったので久米村の住民が自宅で交代に祀った。 1672年、金正春が画像を祀る廟の創建を申請して許可を得た。 1674年に竣工した。翌年、塑像を造立した。のち国王即位に際して行幸が行われた。「中山孔子廟碑」が建てられた。 1718年、大成殿の東に教育機関を兼ねた明倫堂(啓聖祠)を建て、孔子の他、啓聖王(孔子の父)と顔子・曾子・孟子・子思を祀った。 久米村の惣与頭職が管理した。1756年、冊封使が「大清琉球国夫子廟碑」を建立。1827年に修復。 沖縄戦で焼失。1975年、天尊廟境内に再建。旧地には孔子像が建てられた。平成25年、現在地に遷座。 (『沖縄拝所巡り300』、久米崇聖会ウェブサイト、『日本歴史地名大系』)