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乙訓・地蔵寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年9月2日 (日)
地蔵寺(じぞうじ)は山城国乙訓郡(京都府乙訓郡大山崎町)にあった臨済宗寺院。東福寺末。開山は東福寺32世の友山士偲。現存する妙喜庵は地蔵寺に付属する末寺だったとみられている。万年正続院とも。山号は正続山。(参考:同名寺院地蔵寺)
歴史
1357年(正平12年/延文2年)、友山士偲(1301-1370)が円爾弁円の師無準師範の塔所として創建。この山崎の地は友山士偲の出身地という。「万年正続」は無準師範の塔号で、中国径山万寿寺にも「万年正続院」があったらしい。東福寺荘厳院末。 万峰祖灯、仁契祖救、宗翁祖立、春嶽士芳、月江士水、釣隠士桐、功叔士紡、芳室士〓、敬叟士欽、天心士聞、悦堂士〓が継承した。 1477年(文明9年)に再興の綸旨が出るが、伽藍が整備された形跡はないという。幕末明治頃に廃絶。 (日本歴史地名大系)
末寺
塔頭だった可能性もある。
- 清源庵:1486年(文明18年)創建。尼寺。
- 景陽庵:1557年(弘治3年)創建。尼寺。
- 宝珠庵:尼寺。
- 金蔵寺:1596年(慶長1年)創建。尼寺。
- 正法庵:尼寺。
- 永福寺:早くに廃絶。
- 円通庵:1396年(応永3年)創建。
- 妙喜庵:明応あるいは文明年間の創建。開山は地蔵寺5世の春嶽士芳。現存。