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五流尊瀧院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
五流尊瀧院
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'''五流尊瀧院'''(ごりゅうそんりゅういん)は岡山県倉敷市にある[[修験道]][[本山派]]の[[修験道の本山寺院|本山寺院]]。[[修験道本庁]]の総本山。[[倉敷・熊野神社]]に長床衆として奉仕した。[[五流尊瀧院関連旧跡]]。 ==歴史== [[役小角]]が[[伊豆大島]]に配流された時、五人の弟子は難を避けるために[[熊野権現]]の神体を奉じて児島に下ったのが起源とされる。 室町時代後期に[[聖護院門跡]]の傘下に入る。 戦後、1946年3月30日、独立して[[修験道本庁]](正式名称は「修験道」)を設立。 == 組織 == ===初期の住職=== *1義学:役小角の弟子。五鬼の一人。 *2義玄:役小角の弟子。五鬼の一人。 *3義真:役小角の弟子。五鬼の一人。 *4寿元:役小角の弟子。五鬼の一人。 *5芳元:役小角の弟子。五鬼の一人。 *6神鏡 *7義天:神鏡の子。 *8雲照 *9元具:雲照の子。 ===中興以降の住職=== *1頼仁親王(1201-1264):児島修験の開祖。[[後鳥羽天皇]]皇子。承久の乱に関わった罪で備前児島に流され、五流尊瀧院を中興。冷泉宮、児島宮。寺伝では享年を69歳とする。皇室治定の[[頼仁親王墓]]がある。 *覚仁法親王(1198-1266):後鳥羽天皇皇子。熊野三山検校。新熊野検校。[[後嵯峨上皇]]の熊野行幸の先達を務めた。五流尊瀧院を中興。墓を[[桜井塚]](治定外)という。 *2道乗(1215-1273)<>:頼仁親王の王子。東寺長者。法務。小島宮。子に澄意、頼宴、親兼、隆禅、澄有、昌範の6人がいた。 *3澄意()<>:道乗の子。 *4頼宴()<>:道乗の子。[[児島高徳]]の父と伝わる。 *5重深()<>: *6回深()<>: *7頼深()<>: *8頼瑜()<>: *9湛深()<>: *10玄道()<>: *11乗玄()<>: *12乗宴()<>: *13隆宴()<>: *14隆以()<>: *15道宣()<>: *16宴順()<>: *17宣重()<>: *18宣親()<>: *19昌順()<>: *20回算()<>: *21玄応()<>: *22昌宴()<>: *23諦宴()<>: *24澄順()<>: *25玄宴()<>: *26澄玄()<>: *27澄宴()<>: *28澄与()<>: *29玄興()<>: *30覚道()<>: *31玄鑑()<>: *32抽興()<>: *33元興()<>: *34隆興()<>:修験道廃止に際し、修験道の神道化を試みたが果たせなかった。 *35宮家晋(?-1907)<>:隆興の子。1907年(明治40年)死去。42歳。 *36宮家教誉(1898-1991)<1924-1991>:[[修験道本庁]]初代管長。初名は龍興。晋の甥。一時期は東京で暮らしたが1923年(大正12年)の関東大震災の被災を機に岡山に帰郷。1924年(大正13年)に住職就任。旧末流の結集を密かに進め、戦後、修験道本庁を設立。1991年(平成3年)10月21日死去。94歳。 *宮家道玄(1922-2011)<1992-2011>:修験道本庁2代管長。少年時代は満洲に住む。上海東亜同文書院大学に入学するがすぐに学徒出陣。1948年(昭和23年)京都大学卒。1949年(昭和24年)教誉に弟子入り。教誉の娘と結婚して、三宅信徳と名乗り、のち宮家信徳と名乗る。宗務総長を経て、1992年(平成4年)管長就任。1994年(平成6年)、中国[[泰山]]で入峰修行。1996年(平成8年)中国長白山(北朝鮮・[[白頭山]])で入峰修行。1998年(平成10年)ギリシャ・[[アトス山]]を遥拝。男系相続の原則から歴代に数えられていないようだ。2011年4月14日死去。 *37宮家堯仁(1933-)<2012->:修験道研究の第一人者で宗教学者の宮家準として知られる。教誉の兄の子。母は[[法然]]の実家とされる立石家。東京都生まれ。教誉の養子となる。慶応義塾大学卒。東京大学大学院で岸本英夫に師事。博士課程修了。慶応義塾大学教授、国学院大学教授を歴任。日本宗教学会会長。修験道本庁3代管長。 *未見:「備前国児島郡林村熊野権現別当尊瀧院伝」[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10301765/110] *「尊滝院系図」[https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100247955/viewer/1](歴代の生没年を記載) *「五流正統尊滝院世系伝」[https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100244362/viewer/1] [[Category:岡山県]]
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