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京都・興正寺

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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荒木門徒、麻布門徒の系統で鎌倉にいた了源が京都を訪れ、正中元年(1324)頃に山科に寺を創建。嘉暦3年(1328)頃、京都渋谷(汁谷)に移転し、仏光寺と称した。
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天文元年(1532)、本願寺が山科から大坂石山に移転すると興正寺も大坂天満に移転(第一次・[[天満興正寺]])。
天文元年(1532)、本願寺が山科から大坂石山に移転すると興正寺も大坂天満に移転(第一次・[[天満興正寺]])。
蓮秀が本願寺と日蓮宗の紛争を解決。天文4年(1535)本願寺一家衆に加えられた。
蓮秀が本願寺と日蓮宗の紛争を解決。天文4年(1535)本願寺一家衆に加えられた。

2017年4月1日 (土) 時点における版

興正寺(こうしょうじ)は、京都府京都市下京区にある浄土真宗本山寺院門跡寺院西本願寺の隣にある。文明14年(1482)、仏光寺14世蓮教(経豪)が仏光寺を捨て多くの末寺と共に蓮如に帰参して山科に新寺を創建して成立。本願寺と共に大坂などを転々とした。端坊、東坊、堺性応寺を末寺頭とした。長年、西本願寺の脇門跡だったが明治に独立した。真宗興正派の本山。山号は円頓山。花園院真宗興正派の別院寺院も参照。(参考:同名寺院興正寺

歴史

荒木門徒、麻布門徒の系統で鎌倉にいた了源が京都を訪れ、正中元年(1324)頃に山科に寺を創建。嘉暦3年(1328)頃、京都渋谷(汁谷)に移転し、仏光寺と称した。

天文元年(1532)、本願寺が山科から大坂石山に移転すると興正寺も大坂天満に移転(第一次・天満興正寺)。 蓮秀が本願寺と日蓮宗の紛争を解決。天文4年(1535)本願寺一家衆に加えられた。 15年、大坂本願寺の中に移転。 永禄10年(1567)、本願寺顕如の次男顕尊が住職に入る。 永禄12年(1569)、本願寺の脇門跡となる。 天正8年(1580)、本願寺、大坂退去。 天正13年(1585)、本願寺が天満に移ると、再び天満の旧地に移る(第二次・天満興正寺)。 天正19年(1591)、本願寺が京都の現在地に移ると、興正寺もその南隣に移った。天満には別院が残された(興正寺大阪別院)。 本願寺が東西に分裂すると西本願寺に従った。 江戸時代に入ると、独立運動が盛んになり、たびたび請願している。特に承応2年(1653)の事件は激しく、幕府の裁決に至り、准秀らは処罰された。 宝暦4年(1754)、22代寂永は独自に朝廷から大僧正に任じられた。 本堂造営に際し本山を名乗ろうとしたが、文化8年(1811)、幕府は興正寺は西本願寺の末寺と確認した。 明治9年(1876)9月、本願寺末から離脱して興正派を設立。 明治35(1902)、火災で焼失。明治45年、再建されたのが現在の伽藍。

組織

歴代住職

  • 1:親鸞
  • 2:真仏高田門徒の祖。
  • 3:源海(光信):荒木門徒の祖。
  • 4:了海(願明):麻布門徒の祖。
  • 5:誓海(願念):鎌倉にいた。
  • 6:明光(了延):鎌倉にいた。最宝寺備後・光照寺を創建。墓所は光照寺か。
  • 7:了源(空性):山科に興正寺(現仏光寺)を創建。本願寺存覚と交流があり、『存覚一期記』に登場する。
  • 8:源鸞(了英):
  • 9:了明(順子):尼僧
  • 10:唯了(源讃):
  • 11:尭経(性曇):
  • 12:経実(性善):
  • 13:尭仁(光教):
  • 14:経豪(蓮教):事実上の開山。
  • 15:経照(蓮秀):本願寺証如を助け、本願寺一家衆に加えられた。
  • 16:経尭(証秀):
  • 17:佐超(顕尊):本願寺顕如の次男。
  • 18:照玄(准尊):
  • 19:昭超(准秀):
  • 20:円超(良尊):
  • 21:由常(寂岷):
  • 22:常勤(寂永):
  • 23:常順(寂聴):
  • 24:闡揚(法高):
  • 25:華園尭揚(真恕):
  • 26:華園摂生(本誓):
  • 27:華園摂信(本寂):鷹司政通次男。仏光寺の渋谷教応の兄
  • 28:華園沢称(本常)
  • 29:華園真淳(本昭)
  • 30:華園真準(本賢)
  • 31:華園真暢(本顕)

(『日本仏家人名辞書』、望月『仏教大辞典 付録』など)

http://shinden.boo.jp/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%83%BB%E8%88%88%E6%AD%A3%E5%AF%BA」より作成

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