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仙波東照宮
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年4月27日 (木)
仙波東照宮(せんば・とうしょうぐう)は、埼玉県川越市小仙波町(武蔵国入間郡)にある東照宮。喜多院が別当。天海旧跡。徳川家康神櫃が久能山東照宮から日光東照宮に奉遷された際の旧跡。日光東照宮関連旧跡。
歴史
徳川家康は1616年(元和2年)に駿河国静岡で死去。久能山に埋葬された。1617年(元和3年)、喜多院天海の主導で久能山から日光山に改葬されることとなり、その途中の3月23日~26日、家康の神櫃が喜多院大堂に奉安された。遷座時で最大の法要が営まれた。まもなく喜多院にも家康の霊を祀ったのが仙波東照宮の起源という。1633年(寛永10年)に本格的な社殿を造営。1638年(寛永15年)1月の川越大火で焼失。同年7月、徳川家光が再建を命じ、中院跡に築山を造り、1640年(寛永17年)6月に再建した。社殿の一部には1654年(承応3年)、江戸城の二の丸東照宮の社殿を移築したともいう。喜多院領500石のうち、東照大権現灯明料100石と本地薬師如来大堂仏供灯明料30石が配当された。1661年(寛文1年)、喜多院領200石加増で70石が増えた。 明治の神仏分離で喜多院より独立。無格社となった。 (日本歴史地名大系ほか)