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備前・弘法寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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弘法寺(こうぼうじ)は岡山県瀬戸内市牛窓千手(備前国邑久郡)にある真言宗寺院。本尊は千手観音。報恩大師創建四十八寺の一つ。高野山真言宗。通称は千手寺。山号は千手山。(参考:同名寺院弘法寺_(同名)・千手寺)
歴史
天智天皇の勅願で創建。のち報恩が孝謙天皇の病気平癒を願って霊験があり中興して興法寺といった。空海が807年(大同2年)に滞在して千手観音を祀り、千手山弘法寺と称したという。 1251年(建長3年)の古文書には報恩の由緒と公使不入権を持っていたことが記され、有力寺院だったことが分かる。 鎌倉時代末には天台宗だった。1323年(元亨3年)に焼失した記録では本堂・三重塔・鐘楼・楽屋・僧坊・山王社・法華堂などがあった。 1327年(嘉暦2年)、後醍醐天皇の勅願寺となる。
近世には真言宗となった。本堂・多宝塔・御影堂・大師堂・常行堂・鐘楼などがあったが、1967年(昭和42年)火災で焼失。1723年(享保8年)建立の大門が現存。子院として14寺があったが遍明院と東寿院が現存する。 (日本歴史地名大系ほか)