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元興寺玉華院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2017年12月3日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
元興寺玉華院は、平城京の元興寺にあった古代寺院。廃絶。本尊は弥勒菩薩で、法相宗とみられる。元興寺の「外院」だったというが、所在地は不詳。初代元興寺別当の明詮(789-868)が玄奘の長安玉華寺にちなんで創建。明詮は貞観3年(861)、龍華会を始めた。治承4年(1180)の南都焼討で焼失(『南都七大寺の歴史と年表』)。建仁元年(1201)12月、貞慶が玉華院弥勒講のために『弥勒講式』を作成した。興福寺別当の覚憲が住したか。江戸時代の興福寺境内図には興福寺境内南端、大乗院門跡との境に「玉華院」があり、現在の菊水楼の南側あたりとみられ、後身寺院かもしれない(2017「元興寺の変遷とならまちの変化」『Eunarasia Q 』)。元興寺関連旧跡。(国史大辞典)